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re-invention
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スタンドアップの真価を問う
市教育課題研の研究授業当日。
登校時間が気になるところ。今日はそれでもまずまずOKか。
1時間目の授業は,研究授業のクラス。
ようやく方程式の利用に入る。
他のクラスは3時間目で下校なのに,
午後まで授業をすることになり,
「何でうちのクラスなの?」と
何度も言われてきたけれど,
さすがにあきらめてか,
今日は,そんな話題は出ない。
でも緊張感からか,
「偉い人が来るの?」なんて話は出る。
生徒にとって,偉い人ってどんな人なのかな。
スタンドアップは,
今日も快調。
生徒の表れを
見ていくと,
面白いものを
見つける。
生徒一人当たり
3枚ずつ
紙を分ける話を,
大きい○と
小さい○で表し,
説明している。
筆談している感じ。
わかるのに必要なことなら,何だっていいのだ。
研究授業は時間が余ることが予想されるので,
無理せず生徒の人数をχとする解法のみにしておく。
後の2時間は,今日の研究授業と同じ内容。
計算とは違い,スタンドアップですぐに立つ生徒は少ない。
少しずつできていく生徒が増えてきて,困難さがある場面でも,
なかなか使えることを実感する。
生徒を下校させ,
会場の表示掲示を作成したり,やることを指示したり。
生徒にとってはずいぶん長い昼休みも,
自分にとってはなかなか短い。
I先生から,今日の授業の見方や事後研の流れについてFAXが届く。
ありがたい。
以前の検討会でどうビデオを使うのか迷ったが,
結局3人の先生にビデオで生徒の表れを撮影してもらい,
その中から,ここはという2シーンを
コメント付きで紹介していただくことに。
合計6シーンの中から,その後の会の論点を絞る方向に。
これも初の試み。どうなることやら。
常葉大の岡本先生や,
10年以上前に自分クラスの生徒だったMさんが
わざわざ見に来てくれ,うれしい限り。
どんなコメントをいただけるのか。
授業の前の説明も,授業の見方を確認する程度にして,いざ授業。
授業は,いつもと同じく。
復習のところで,参観の先生方に
「分数を含む方程式を通分で指導している方?」と
思わず訊ねてしまう。
なんと2人ぐらいの手が上がった。
後はいつものスタンドアップ。
前時の問題で,
画用紙の数をχとした場合の
解説をしたことで
かえって混乱を招き,
生徒の多くが迷い間違える。
適度な迷いで,それも面白い。
主役は生徒。教師は脇役。
頑張る生徒の様子を
見ていただけたと思う。
関係を等式で表せたとしても,
それが何の意味なのか。
わかっているようでいて,
実はわかっていない。
説明していく中で,
本当の意味が見えてくる
生徒も多い。
ゴールは全員が納得することと
宣言しているが,
実はゴールラインは
生徒によって違う。
わかるということ・
納得するということの意味が
全然違う。
それも,
スタンドアップの
いいところだと思う。
最後に,生徒の数をχとした場合の
解法を説明したけれど,あくまでおまけに過ぎない。
わからないものの一つをχとしたとき,
残りのわからないものをχを使って表すことを
きちんと指導すべきだと感じた。
事後研では,ビデオが面白い。
授業からどのシーンを
どう切り取るのか。
生徒のよさを見いだせる
撮影者かどうかが,一目瞭然。
授業者でありながら,
その授業で起きていた
自分の知らなかった「ドラマ」を
たくさんたくさん見せてもらう。
こんな体験は初めて。
こんなやりとりをしてるのか・・・嬉しさと驚きが交錯する。
「移動教室」でという教科書の言葉を,
「キャンプ」と言い換えて,
一部屋7人ずつとすると4人の部屋が一部屋できるを,
「布団,いやベッドが7つあって,4人入ると,
ベッドはいくつ余る?」という話に置き換えていく。
だから「3を引くんだ」という話に持ち込んでいく。
理解させようという思いから,
相手の頭を整理しようとする発想が見て取れる。
わかりたいという相手,わからせたいという思い。
水が高いところから低いところへ自然に流れるように,
わかりやすい(面白い)説明が広がる。
「ちょっと待って,もう一度言って」
・・・・・・
「それでいいのか!ありがとう」の言葉を残して,
颯爽と教える側に回る生徒。
「やったー」「わかった」があちこちから聞こえ,
その空気が学校らしくていいという言葉ももらう。
前回の事前研に参加された先生方の多くが,
「スタンドアップを自分もやってみた」という発言をされていた。
これはいける!と自信をさらに深める。
多くの先生方に感謝。
無理を言って,
ビデオを取り入れた
事後研の企画に
面白がって
乗ってくれた石川先生。
板書の記録を
買って出てくれた
久保田先生。
ビデオ撮影で,
生徒の変容を
きちんととらえて
見せてくれたU先生,
I先生の生徒を見る眼。
助言者のS先生の
暖かさ。
そして,何と言っても
裏方で
いつも支えてくださる
塩澤先生。
本当にありがたい限り。
片付けを終えた後,集めたノートを見る。
うれしい言葉を見つけ,思わず写真を撮る。
夜の懇親会は,参加した方々と一緒でないのが何とも寂しい。
ここでは,なぜか学校改革の話に。
A校長に11月22日の小牧での会のPRをし,大いに盛り上がる。
明日からの山梨行きを考えて,早めの就寝。
2004年10月28日(木) 涙のステージ部門
2005年10月28日(金)
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