|
|
■■■
■■
■ 山梨論文発表会1日目
日数教論文発表会。 T先生,S先生と車で山梨へ。
車の中でも,昨日の授業を含めていろいろと話ができる。 今回は発表しない物足りなさもあるが, でも,それで良かったとも感じる。
岡本先生にお会いし,昨日のことを伺うと, メールで返事を出すからとのこと。 ウム・・・期待半分,怖さ半分。
あわてて論文集を見て,気になる発表をチェックする。 見る側に立ってみると, ネームバリューで選んでしまうのは否めない。
「論」を発表しそれを聞いているのだが, 気がつくと,「論」よりも扱っている素材や, 生徒の反応に目がいってしまうのは仕方がないことか。 また自分なりの仮説があって, その検証に向けて追い込んでいくから, どうしても科学的でない部分が見える。 それがいいのか悪いのか。 いずれにしても, だから,こうやって広く発表することが必要なのだろう。
昼食時,柳町中の新井先生が途中で声を掛けてくださり, 感激!さっそく話を伺う。 生徒をどう把握するのかについては, ワークシートを毎回回収して行っているとのこと。 地道な積み重ねで,次の授業改善につなげている。 蓄積(記録)があるようでいて,実はない自分との差は大きい。 自分のスタイルとは違う面も見え,参考になる。 また,グラフ電卓の画面をどう記録させるのかについては, 自分と同じように悩んでおられた。 自分の論文の校正を,ノートに貼って保存しているのはさすが。 変遷がわかると,次に書く際の参考になるのだろう。 数学を「作る」・「使う」と言う発想もいい。 「できる」「わかる」を今は追いかけている自分。 どちらにしても,とことんいかないといけないことを感じる。
自分は,授業の最後に,何となく感想を書かせているが, 「今日の授業で分ったこと,大事なこと」を書かせるのはいい。 是非やってみたい。 さらに,いい教え方について,生徒から聞く余裕があるといい。
杉山先生の講演は,約2時間。 トウィンビーがなぜ偉いかというと,歴史の中に人間や社会のあり方を展望できる。だから,世界中から重宝される。いつ何が起きたかをしっているだけでなく,いろいろな事実をつなげて,栄枯盛衰はこうやって起こるものだと提案してくれるからえらい。江戸幕府はなぜ300年続いたのか。それは,人間はこういうものだと言うことを歴史書から出して,見抜いてそれをもとに制度を作ったから。 数学教育もそうだ。まず一段階は事実を知ること。そこから,何が言えるのか。昭和18年の関数が取り上げられているが,こういう教材がありますよという精神がわかっているのか。その当時は,統計や関数を知って,問題解決に使いましょう。先の予測をしましょう。戦争に役立つ?時代に役立つ力を関数や統計に求めている。では,現在はどうしているのか。問題解決するために関数や統計を学んでいるのか。グラフを書いて,何がわかりますか?何々がわかりました。事実のみ。そこから,何をするのか。数学を知って,それでおしまいか?そういうことを,昔の先生方は一生懸命やって,作ったのがその当時のものだ。この精神が今生きてないじゃないかと言うことを,教えて欲しい。学んで欲しい。こういう題材を・・いつの間にか忘れられた精神。和算の中に,現代に生きるものは何か。和算の研究で,人間の研究が陥りやすいものを取り出していく。数学教育の実践をする人にとって,数学を覚えればいい,できればいいと言うのではなくて,数学がその子どもにとって,意味のあるもの,生活に関わるようにやって欲しい。解説をして,わかっただろう。だけではなく,こんないいことがあると言う価値がわかるようなことを教えて欲しい。 なるほど。でも,そこまで行く難しさも感じる。 扱って,説明すれば,生徒は理解するものではないから。
夜は,静岡のメンバーと。 早めの就寝。
2004年10月29日(金) 市教研 秋の授業研究会
2005年10月29日(土)
|
|
|