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re-invention



 涙のステージ部門

久しぶりの全員出席。
とにかく全員でステージに立てるのは大きい。

朝から気合の入った練習。
気合が入りすぎて,
タイミングが早くなるのが気になりつつも,
生徒が生み出すハーモニーを楽しむ。
音だけではない,互いの心が溶け合うような瞬間を共有。

最初の校歌から,いい響き。いつもこうだといいなあ。
1年生と2年生の間の休憩時間も,教室で練習。
こんなに練習でき,練習を楽しめるのは初めて。

いよいよ3年生。
どのクラスもレベルが高い。
緊張の中で,「海よ」と叫んでステージへ。
気合が空回りし,出だしからタイミングが早い。
合わせるべきところで,先走る声。
あれだけの練習し作り上げたハーモニーが崩れていく。
歌い終わった生徒を笑顔で迎えられず・・・
終了時に小さなトラブルも。

弁当を食べながら,元気がない。
それでも,「アンコールの練習を・・」と言い出し,
歌うのはこのクラスならでは。
肩の力の抜けた,いい響き。
これが出せれば・・・と思ってしまうが時は戻らない。

午後は吹奏楽と,昇龍太鼓。
当然の結果発表。

黙って,教室へ。
教室でも話をするものがいない。
黒板に描いたそれぞれの思いを,静かに消す学級委員。
反省を書く紙を分けるかどうか,ためらう。
それでも,
「ここで何が書けるかで,このクラスの真価が問われる」
と言いながら,用紙を配布。
鉛筆が進まない生徒たちを見て,黒板に自分の思いを刻む。
チョークを持ちながら,涙が止まらなかった。
それは生徒たちも同じ。
こんなメンバーを担任できる幸せを感じる。
涙を拭きながら,用紙に向かう生徒たち。

気持ちを切り替えて。
もう一度,涙と笑顔がごちゃごちゃになりながら歌う。
そして,明るくいくつかのセレモニーをして解散。

夜の反省会でも,感動の余韻は残る。
次へのスタートを,切ろう。


2004年10月28日(木)
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