えあですこんにちは。 母入院日記その10。 初日はこちらから。
土曜日なので今日もお見舞いに行きました。 実は毎週土曜日は、午前中に遠くからわざわざ友人M氏が私の足となる為に(ぇ?)来てくれるので、重たい買い物なんかがとても楽なのです。米とかねこ砂とかを自転車で買いにいくのは大変なので、非常に助かっています。有難う御座います。
そのM氏に病院まで送って頂いた後、私はすぐに病院には入らず別の場所に足を向けました。 昨日、病院の窓から見下ろしたセンスの悪い和菓子屋さんです。 和菓子屋さんのセンスの悪さは果たして商品にまで及んでいるのか? その検証をしなくてはならなかったからです。
……普通に和菓子が食べたかったからと言う説も有力なんですけれどね。
店内は落ち着いた作りで広々としていて、特にセンスの悪さを感じさせる点は見受けられませんでした。 陳列されている贈答用っぽいお菓子を眺めていますと、お店の人がお茶をいれてくださいました。お、有難いサービスですね。 商品も別にセンスが悪い感じはせず、いくつか食べてみたいなと思ったお菓子があったのでお茶を飲みながら品物を選んでいましたが、まあ、相手は母ですのでいちいちかしこまって箱詰めされたものを買うこともないだろうと、3種類ほどばらで購入しました。 おまけにせんべいもひとつつけてくれました。 いいお店認定しようと思います。
そのお菓子を持って母の病室に行きました。 やっぱり窓際は明るくていいですね。 母のいる婦人科は、カーテンの色もピンクで華やかです。 他の病棟は、手術着を薄くした色みたいなグリーンのカーテンで、これもこれで清潔感があっていいとは思うんですが、ピンクに比べるとなんだか地味というか……暗いとまでは言いませんが、ちょっぴり元気のない感じが個人的にはするのです。
ところで…… この婦人科では(多分どこの科でもそうなんでしょうが)、検温の結果とその日の食事量などを書き留める為の紙が病院から配られているのですが、母はその紙に、指定の項目以外にも色々書き込みを入れています。その日行った検査項目だとか、先生の話だとか、計った体重だとか。
特に体重は、やけに綿密に記録されています。 「3回くらいトイレに行ったら計ってる」 と母の言うその記録の回数は一日に6、7回にも上りましたが、しかしそれだけの頻度であるにもかかわらず、書くたびに着実に体重は減っていっていました。 体重計はナースステーションの前に置いてあり、自由に使えるようになっていましたが、別にそこまでこまめに体重を量れという意味でもないと思うんですけれど……。
……。 ねえ、お母さん。 自分の体重の減り様を…… 楽しんでるでしょ、これ。
利尿剤、やはり物凄い効用です。
「あんたも飲む?」 だから私のは水じゃありません脂肪です。
しかしこれは嬉しくなる気持ちも分からなくない程の減りようです。 前にも言いましたが、1週間20kgダイエット。1日に3、4kgのペースでの減量ですよ。 己の体重に悩む多くの女性にとっては羨ましいことこの上ない現象でしょう。 トイレへの往復で一日過ごすことになりますよと言われても、本当にこれだけ減るのならやる!という人は全国に数百万人いる筈です。 多分普通の人は減りませんけどね。
しかしこの様子を見た主治医は「一気に減りすぎ。」と、利尿剤の処方を一種類やめることにしました。 当たり前ですね。
妹もお見舞いに来たので和菓子を3人で食べました。美味しかったです。 弟も来ましたが弟の分はなかったので隠しました。
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