碧のアニメ感想
アニメ雑感


 ハンター。「探検×スポ根×密航者」


書きそびれていたので、OP。
曲は「おはよう。」
古橋、というよりは日本アニメーションっぽいOP演出。
爽やかで結構好きなんですけど、ゴンが主役かクラピカが主役か分からない。
ゴン不憫だなぁと思っていたら後期OPは不憫どころの話ではなくなりますが、それはまた別の機会に。
主役パーティだけでサビシイなぁ、もっと脇キャラ出せば良いのに、と別の演出を脳内シミュレート。
……。
この曲、多分演出難しかったんじゃないかと思います。
普通の演出家なら「目を開けたままみる夢〜♪」あたりで敵キャラスクロールとか入れるんだろうなぁ。


Aパート。
月明かりの空を行く飛行船。
そこへ船外から扉をこじ開けて不審な人物が…。

二次試験の合格者42名は明朝八時まで自由時間。
メンチの説明を聞く受験生の中でも、ギタラクル兄貴は一際目立ってるなぁ(笑)
さり気なくヒソカと並んでるのがイイですね。
感想には書いてませんが、8話でもサトツさんと人面猿の試験官真偽判定を終えたヒソカと話していたりして、「コイツただものじゃないんだよ」というさり気ない伏線が貼られている辺りナイスです。
ハンター協会会議をすっぽかして、会長も試験同行を決め賑わう試験官サイド。

ゴンとキルアは飛行船内探検へ。
クラピカとレオリオも誘ってましたが、断られちゃってました。お子様は元気だよなぁ(^^;
「やっぱコックピットだろ!」
張り切るキルアの背後に不審な視線が…、一瞬気にするものの、「何でもない」とコックピットへ向かう二人。
立ち入り禁止ってあるんだけど…(苦笑)
入ってきた二人に副操舵士と間違えたのか「手が空いたらお茶を入れてくれ」という艦長らしき人。
「横着しないで自分で入れろよ。操縦させてくれるなら入れてあげてもいいけどな」
とか言い放ったキルアは当然摘み出されました。

懲りずに探検を続ける二人。
一方違う部屋では試験官たちが今年の受験生について語り合っていました。

「ルーキーが良いですね今年は」
「あ、やっぱり?私294番が光ってたと思うのよ。ツルツル君だからってわけじゃないけど」

メンチのお気に入りのハンゾーはバルコニーで腕立て伏せ中。偉いね、休憩中も修行だなんて。

「私は断然99番ですな、ニオイが違います。素質もありますし、きっと特殊な訓練を受けてきたのでしょう」
サトツさんのお気に入りはキルア。
「あいつきっとワガママで生意気よ。絶対B型!一緒に住めないわ」
メンチの言葉どおり、この時のキルアの設定はB型だったんだろうなぁ…と今は懐かしく思う次第です(遠い目)
私はメンチの意見に賛同。私が試験官だったらお気に入りは53番と答えるかなぁ。
あー…でも二次試験までの結果での事なら、やっぱハンゾーかな。

「ルーキーじゃないけど、44番かなぁ」
ブハラはいろんな意味でヒソカが気になるとのこと。
メンチも、実はヒソカに殺気を向けられ続けてピリピリしていたらしい。サトツさんも。

実力をひたすら隠して誰からも注目されないギタ兄さんってある意味凄いかもしれない。

「我々ハンターは心のどこかで好敵手を求めている。彼にとってハンター試験とはいわばかけだめしの場なんでしょう」
「かけだめし?」
「はるか東の国の空手という格闘技の言葉です。型稽古に飽き足らず、街中で強そうな相手を見つけては片っ端から勝負を挑んで腕を磨く。彼は危険です、我々ですらブレーキをかけるところで躊躇いもなくアクセルを踏める異端児中の異端児です」
とサトツさん。

俺より強いヤツに会いに行く、ってか…ゲームのCMじゃないんだから!

今回の脚本は山口氏なんですが、どうもこの辺は岸間脚本なニオイがする。
脚本のつまらなさは大前提として、わざわざ視聴者が知らないような言葉を得意げに使いたがるクセがあるんですよね。(今回は空手用語)
しかも、シナリオ上必要ならともかく別に必要ない。
更にサトツさんからみたらヒソカは念使いの相当な実力者で、ハンター試験の受験生ごときが闇試合の相手になるはずもないことも分かりきってるはず。
小難しくしようとして失敗してる典型例。まあ、ハンターでまともな脚本家って菅さんくらいだしな…(遠い目)

ヒソカはというと。
積み上げたトランプを崩してご満悦気味に笑い、周りの受験生にキモがられてました。

探検に疲れたお子さま二人。
ゴンは飛行船からの夜景を見て感動しています、可愛い。
夜景見たことないゴンを珍しがるキルアに、キルアはあるの?とゴン。
「俺んち自家用機とかあるから、数え切れないくらい」
「…ちょっと、むかつく」
全くだ!(笑)
「ないと困るんだよ、山丸ごと家の敷地だし、使用人二百人くらいいるし」
ええっ!?
ちょ、ちょっとキルア君、それは初耳だわ。
二百人もいたんだゾルディック家…うわ、やっぱメイドとかいるのかなあの家(遠い目)
「キルアんちってお金持ちなんだ。お父さんとお母さん何をしてる人なの?」
「殺し屋」
「二人とも?」
殺し屋、と答えて間髪入れず普通に聞き返してきたゴンに驚くキルア。
発言がどこまで本気か分からないのがチャームポイントだったのに、とのこと。

キルアの家は暗殺家業、金さえもらえば誰でも殺す。
自分も小さい時から殺しの英才教育を受けてきて期待されてるけど、他人にレール敷かれる人生が嫌、らしい。
自分の人生自分で決める、と言ったら親兄弟キレまくりで喧嘩になって兄貴とお袋半殺しにして家出してきた、とキルア。
多分血眼だけど追いかけてきても返り討ちにすると自信満々。
…キミ、長男の留守を見計らって家出たでしょ?ズバリそうでしょう。

窓ガラスに映ったゴンとキルアが、何とも言えず良い感じです。
こういう場面演出は良いんですけどね…。

「ハンターになったらまず家の家族とっ捕まえるんだ!きっといい値段で売れると思うんだよね〜」
うん、無理だよ、多分。
「キルアって凄いね…」
そんなキルアにゴンがポツリ。
「キルアって凄いよ、俺キルアみたいに父さんを超えたいなんて考えたことないもん」
「そうか…親父捕まえるって、そういうことだよな」
そこまで考えてなかったらしきキルアに、キルアなら出来るよ!と勘だけで言い切るゴン。
会った事ないけど、キルアの父さんだから何となく分かるらしい。
…ホントかよ?
親子だから似てるって思い込みか…?イルミの父でもあるんだぞ?同一人物が浮かんでくるかい?

お喋りを続ける二人の背後にまたしても視線が…。
通路の曲がり角まで行くものの、視線の主は消えた後。
観葉植物に、犯人のものと思しきイヤリングが…。

クラピカとレオリオはというと…。
傍で寝ているトンパのいびきが煩くて眠れないという事態に陥ってました(笑)

カフェで、さっきのイヤリングを握りつつ物思いにふけるキルア。
『さっきの視線、ヒソカじゃない。もっと異質な嫌な感じだった…恨み、か?この中に俺を恨んでるヤツがいるっていうのか?』
様子のおかしいキルアを心配するゴン。
そんな二人の下へ、受験番号111のバッジをつけた女の子が…。


アイキャッチ。
キルアでした。


Bパート。
一方、メンチは部下?から何やら緊急事態の連絡を受けてました。
真二つ山での不合格者の頭数が足りない、と。
どうでもいいけどメンチ、携帯を胸の谷間に収めるのやめようよ(^^;


ゴン達に話しかけてきた少女の名前はアニタ。
黒髪ツインテールの美少女。歳はクラピカくらいかな。
「私はブラックリストハンターを目指しているの。敵を討ちたいの、殺された父さんの敵を…私の父さんはスパイス鉱山を取り仕切る貿易商人だったわ」
キルアを見つめながら話すアニタ。
方耳のイヤリングが光の加減で赤く揺らめいていて綺麗。この辺は監督のセンスかな。
最盛期には小国を買い取れるほどの利益を上げていたため、妬む人も多くライバルの貿易商人が殺し屋を差し向けた。
調べるまでもなく、殺し屋の名やゾルディック家。とのアニタの話。
わからんなぁ…ゾル家恨むより差し向けたやつ恨まない?
「暗殺一家…って」
驚いた様子で訝しげにキルアに目線をやるゴン。
『そう、俺んちだよ…』
口元を緩めてそう言おうとしただろうキルアの声はレオリオによって阻まれる事に。
「そうかそうか、辛いよなぁ、悲しいよなぁ、分かるぜその気持ち。一緒にハンターになってその夢叶えようではありませんか。僕はレオリオという者です、貴方は?」
アニタの肩を抱いて…ってナンパかい!
子供は放っておいて、向こうでお茶をしようというレオリオに「今そんな気分じゃないの。私に構わないで!」とアニタ。
ま、当然の結果だな(笑)
「そうはいきません」
とか思ってたらクラピカもナンパに参戦(笑)
「私もブラックリストハンターを志望しているので貴方のことは他人とは思えません」
やけにいい人だなぁクラピカ。女の子の前だと紳士ぶるのか(^^;
「深入りしない方がいい、そいつは俺に用があるんだから」
キルアの言葉にレオリオの手を払いのけて立ち上がるアニタ。
「風の噂で聞いたの…今度のハンター試験、ゾルディック家のものが受けるらしいって」
では、キルアが?とアニタの言葉を聞いて驚くクラピカ。
…この時点でゾルディックって名をクラピカ達が知ってて良いんだろうか、ジョネス戦のインパクトはどうなる。

ていうか、それイル兄の事じゃない?>噂のゾル家の受験生

キルアって飛び入りみたいなもんだし。
まあ、イル兄に向かってったら確実に死ぬから勘違いでもキルアがいて良かったね、アニタ。

「大当たり。俺ゾルディック家の人間だよ、間違いなくね。覚えておいた方が良いよ。殺し屋を差し向けられるような人間は、人に恨みを買う人間だってこと」
「ッ許さない!!」
太ももに仕込んでおいたナイフを取り出してキルアに切りかかるアニタ。
おお、レオリオとクラピカを振り切った。なかなか強いな。
しかし…「そこまで!」とネテロ会長に止められてしまいました。
そういや昨日のブリーチでもいたよな…憶測だけで犯人決めて斬りかかっていった子。
あの手のタイプか、アニタ。

「止めるなよ、お節介なジイさんだな」
と、キルア。
うむ、なかなか偉いね、復讐者の挑戦は受けてやるつもりなんだ。
一言も二言も余計な事言ってるけど。
「確かに受験生同士のいざこざは本来試験官の関知するところではない。しかし、受験番号111番は二次試験追試で失格になっとるはずじゃ。事情はどうあれ失格したお前さんに敵う相手ではないよ」
と会長。アニタはメンチの追試で落ちていたらしい。

あのゆで卵試験に落ちるような人が飛んでる飛行船に外から進入なんて出来るわけないと思うんですけど。

無理ありすぎ…タイトル前のアニタの身のこなし見れば真二つ山の谷に飛び込むなんて造作もない事だろうに。
まあ、タイミング的にここしかなかったんだろうけど。

それで「二次試験の時にアニタいたっけ?」とか思いつつ前回の分をチェック。
そしたら……いた!ゆで卵をゆでる釜の前に、ブハラの隣に確かにいた!
あのちょっと悲しそうな顔してた子がアニタか。
……もうこの際ゆで卵茹でるのに失敗して落ちた事にしとくか。
そりゃ悔やんでも悔やみきれないよな。


「密航したってすぐバレる事くらい分かりそうなもんだけどな」
連れ去られるアニタを見送りつつレオリオが一言。
「私も試験に落ちていたら同じ事をしていたかもしれない…理屈じゃないんだ、こればかりは」
と、クラピカ。
アニタの場合、仇(と思っているヤツ)がすぐ傍にいたから密航しただけでクラピカとは大分事情が違う気もするけど。

キルアは、一人アニタの落としたイヤリングを握り締めて複雑な表情。
ひょっとしてあんな感情ぶつけられるの初めてだったりして。
「でも、キルアが殺したんじゃないよね?」
俺は人に恨みを買う人間なんだ、というキルアにゴンがそう言った訳ですが…そういう問題じゃないんじゃ(^^;
たまたまアニタの父はキルアが殺したんじゃないかもしれないけど、世界中にはキルアに殺されてキルアを恨んでる人も確実にいるんだし。
「ミトさん言ってた。その人を知りたければその人が何に対して怒りを感じるか知れ、って。俺キルアのこともっと知りたい」
ゴン…いや、脚本。そのミトさんの台詞は今は関係ないと思いますが…。
その台詞好きなんだから引用のタイミング間違わないで欲しいなぁ。

そんな二人のやり取りの中、ネテロ会長が戻ってきました。
アニタの事情も、キルアが暗殺一家出身だということも全部聞いたと。
アニタは密航の罰として、最悪永久に受験資格剥奪もありうる、との話になんとか取り消して欲しいとゴン。
じゃあ、ワシと賭けをしよう、と会長。
次の目的地に着くまでに会長からゲームでボールを奪えばアニタの件は不問にする、との事。

ああ、そっか…アニタの登場意義が分からなかったけどやっと分かった。
キルアにばかり気を取られていたけどゴンだったんだ。
アニメのゴンは良い子だし、「ハンターライセンス狙い」でゲームするわけにもいかなかったんだなぁ…。
アニタの為に、という大義名分が必要だったんだ。ゲームするのに。
更にゲームをアニタにも見せるつもりらしく、連れてこさせたネテロ。

「ごめんだぜ、どうして俺がこんなヤツの為に」
「私こそ!そんな人殺しの仲間に情けをかけられたくないわ!」

まるでガキの喧嘩だな…>アニタとキルア
本当に親の敵だなんだとかいう間柄なんだろうか(遠い目)

「ワシに勝つ自信がないのかの?」
「何っ!?」
そしてこんなやっすい挑発に乗るキルア(笑)

「良かろう。じゃあもう一つおまけじゃ。ワシに勝ったらハンターライセンスをやろう、ワシが会長じゃからワシが良いといえば良いんじゃ」
「…めちゃめちゃいい加減じゃん」
ともあれ、キルアはやる気になった様子。

まあ、会長に勝てるわけないけどね(笑)

『くっそぉ…見てろ…!』
なかなかボールが取れず姿を闇にくらますキルア。

あの…肢曲は…?(^^;

あんなオーソドックスな分身術が放送コードに引っかかるわけもないし、この闇にまぎれる技が肢曲の代わりらしいけどわざわざ変更した意図が分からない。
まあ、肢曲自体原作でも忘れられてたころに一度だけ出てきた技だしどうでもいいけど。

「取ったーーーー!!!」

背後から飛び掛ってきたキルアで次回へ引き。

こんな引きで良いんだろうか…ついでにいつ聞いてもあの「取ったー!」は甲高くて間抜けだなぁ。

ともあれ今回は絵が綺麗でした。
でももう少し動かして欲しかったです、会長vsキルアとか。


次回。
凄い、予告のほとんどがメンチのサービスシーンだった。
そんなにアピールしたいのか、メンチの胸を(笑)


ED。
「風のうた」
ミトさんオンステージ。
くじら島でゴンを想うミトさん、かな。
OPとは打って変わって古橋節全開な感じですね。
水面に映る月の揺らめきやら水滴の波紋やら、カメラグルグル回してみたりとかいかにもって感じ。
てか、このED以外アンタ本気で作ってないでしょう!?って感じだったのでこれが一番好きです。


2005年06月08日(水)
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