白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2013年03月29日(金) はじめてのおつかい。

今日、娘を『はじめてのおつかい』に出してみた。

娘は現在5歳。絵本だのテレビだのの影響で、ずっと以前から「おつかいをしてみたい」と熱望していた。私が子どもの頃は5歳にもなれば子ども達は一人でウロウロしていて、おつかいなんてもっと小さい頃から行っていたように思う。しかし今はそんな時代ではない。娘が外に出る時はいつも大人が一緒にいて、娘は一人で外に出たことが無い。

……とは言うものの。来年、小学校に入学したら娘は一人で学校に通うことになる。(実際はお友達と行くのだけれど)。学校以外にも一人で行動することになるだろう。なので、今年はそろそろ娘にも一人で歩く練習をしてもらおうと思っていたのだ。

娘の『はじめてのおつかい』は、自宅から70〜80m離れた「なんでも屋」のようなお店。八百屋メインの個人商店なのだけど、生鮮食料品からお惣菜から日用品から駄菓子まで、なんでも売っている。娘には彼女の大好物の苺を買ってきてもらうことにした。

お店の開店直後、いつも空いている時間帯を見計らって「お母さん、ちょっと忙しいんだけど、おつかいしてくれないかなぁ」と娘に言ってみたところ、娘は大喜びで引き受けてくれた。自分のカバンに財布とメモを入れて意気揚々と家を出た娘は、家を出て10mもしないところで派手に転んでいた。絵本やテレビでは、おつかいに出た子どもが転ぶのは定番って感じだけれど、まさかこの目で現場を目撃するとは思ってもいなかった。「泣いて帰ってくるかな」と思いつつ見ていたけれど、娘は毅然と立ち上がって、おつかいを続行した。

結果、娘は見事に任務を終えて意気揚々と帰宅した。

両方の膝小僧から血を流しながら、苺を持って帰ってきた娘の顔は自信に満ち溢れていた。盛大に褒めて、膝小僧に絆創膏を貼りながら「この子も成長したんだなぁ」と胸が一杯になってしまった。

今回は行き慣れた近所のお店だったけれど、これから回数を重ねて、次はもう少し難しいおつかいを頼もうかと思っている。親にベッタリだった娘もこんな風にして少しずつ、親の手から離れていくのだろう。娘がスームズに独り立ち出来るよう見守っていきたいなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


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