白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2013年02月18日(月) 親だけどお年寄りなのだと。

冷たい雨の月曜日。娘は幼稚園へ。夫は仕事に出掛けて行った。

昨日、夫と2人で遊びに行った娘はニコニコ笑顔で帰宅した。良い気分転換になったらしい。夫に感謝。先週は娘のインフルエンザで大変だったけれど、それももうオシマイ。新しい1週間を新しい気持ちでスタート。

そんなこんなで、我が家にいつもの暮らしが戻ってきた。夫と娘を送り出した後、定番家事など。台所を重点的に掃除した。掃除の後は本降りの雨の中、買出しと銀行関係の用事。その後、真っ直ぐ帰宅せず大回りして実家の母のお昼ご飯とパンを届けに実家へ行った。玄関で声をかけたのだけど母は出てこなかった。玄関の鍵は空いていたので、玄関先に荷物を置いて帰宅することに。今までも、うたた寝していて玄関に出てこない事はあったので、気にも留めなかった。

しかし。帰宅してお昼過ぎに実家に電話をしてみたところ母は電話に出てこない。いつもなら荷物に気がついた時点で電話をかけてくるし、そうでなくてもこちらから電話を掛けたら「ごめん、寝てたわ」と出てくれるのに……ものすごく悪い想像が頭を過ぎった。

これは脳か心臓のトラブルで倒れてるか、最悪死んじゃってるな……と。

実家に寄ったとき、ちゃんと母の安否を確認しなかった事を後悔したのは言うまでもない。でも、今更どうしようもないので、財布にありったけの現金を入れて、実家が借りているガレージの鍵と実家の車の鍵を持って家を出た。家を出てから実家の着くまで「これからのこと」についてシュミレーションしつつ「最悪の結果になったとしても後悔しないでおこう。寿命は仕方ない。持病が悪化して長く病みついて死ぬよりも本人的には楽だったかもしれないし」なんてを考えた。

実家に着いたところ、午前中に置いていった荷物と昼食はそのままの状態だった。「こりゃ本格的に覚悟を決めなきゃな」と居間に入ったところ……そこに母はいなかった。トイレやお風呂で倒れていないか確認したけれど、どこにもいなかった。「もしかしたらご近所の人のところに遊びに行ってるのかも」と玄関から顔を出したところ、2軒先のお宅から母がニコニコと戻ってくるではないか。脱力したのは言うまでもない。携帯電話も持たず、鍵もかけずに長時間家を空けるだなんて。母は「すぐそこだし、泥棒が来たらコタロウ(室内犬)が鳴くだろうから分かるしね」と悪びれた様子は全く無かった。

出掛ける時は近くでも鍵をかけるように言って、雨の中をトボトボ歩いて帰宅した。今回のことは私も迂闊だったと思う。これからは、実家に何か届けもものをする時は必ず母の安否を自分の目で確認しようと思う。今日は雨が降っていて長靴を脱いだりコートを脱ぐのが面倒で玄関先に荷物を置いてしまったけれど、これからは2度とするまい。母との付き合いはイライラさせられる事が多々あるけれど、私の方が気をつけなくてはいけないのだ。自分の親ではあるけれど「お年寄り」なんだって事を肝に銘じておこうと思う。

それにしても、今日はなんだか草臥れた。雨の中ウロウロしたり、余計な事で気を揉んだり。まぁ、でも結局のところ何も無くて良かった。今日は娘のお迎えの時間まで内職は置いといてゆっくり過ごそう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
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2011年02月18日(金) 普通の食べ物が美味しい!
2010年02月18日(木) 手紙の捨てどき
2008年02月18日(月) 4ヶ月検診
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