人から貰った手紙の捨て時っていつなのだろう?
最近はメールばかりで滅多に手紙を書かなくなってしまったけれど、私は手紙が大好きで、20代の頃はペンフレンドがいて週に1度のペースで手紙を書いていた。それ以外にも親しい友人や知人に季節ごとに葉書を出したり、手紙を書いたりしていた。そんな風に暮らしていたものだから、戴いた手紙の数も半端じゃない。そして私はすべての手紙を持って結婚した。
もっともラブレターの類は別扱い。「女の恋は上書き保存」と言われるけれど、私は付き合っていた人と別れるたびに手紙やメール、携帯電話の番号等は綺麗サッパリ消している。なので「家族に読まれてヤバイ手紙」なんてのは1通も無い。もっとも……手紙って、友人との個人的なやりとりなので書いた手紙にしても、貰った手紙にしても、小っ恥ずかしい内容だったりするので、ある意味においてどの手紙も極秘である事には変わりない。
しかし……今日は押入れの整理をしていて気がついてしまった。
後生大事に大量の手紙を持っているけれど、かれこれ何年も手紙の束を紐解いた事など無いって事を。人からもらった手紙と言うのは想い出込みで捨てられないでいたのだけれど、これを機に最近の手紙と、イラスト的な手紙以外は思い切って処分することにした。
もしかしたら「やっぱり取っておけば良かった…」と思う事があるかも知れないけれど、本当に大切な想い出と言うのは物が無くてもキッチリと記憶に刻み込まれている。だから、たぶん大丈夫。
正直なところ、今日はちょっと感傷的な気分になっている。ものすごくスッキリしたような気がするのと同時に、自分が酷く薄情な人間のような気がしたりして。
古い手紙は捨ててしまったけれど、たぶん私は以前ほどでは無いにしろ、これからも手紙や葉書を書き続けていくと思う。過去よりも今を大切にしていこうと思う。今、私と繋がっている人を大切にしていこう。想い出は心の奥にしまっておくだけでいい。そんな事を思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。