今日、娘は生まれて初めて「リカちゃん人形」で遊んだ。
ご近所に住む小学生のお姉さん宅に招かれて、娘は初めて「リカちゃん人形」で遊ばせてもらった。娘はまだリカちゃんを持ってはいないけれど、テレビCMや幼児雑誌でその存在は知っている。憧れのお姉さんに教えてもらいながら、初めての着せ替え人形……娘が夢中になったのは言うまでもない。
そんな娘に私は密かに温存していたお人形を譲り渡すことにした。28年前、タカラバービー(後にジェニーに改名)から発売された初代のフローラ人形と、小物&お洋服数点。子どもの頃、使っていたお人形の中で特に気に入っていたので、今まで大切にしまっておいたのだ。
私の実家は訳ありの家で、引っ越しのたびに荷物を大量処分してきた。卒業アルバムさえ惜しげなく捨てたのに、着せ替え人形は綺麗なまま残しておいただなんて、なんかこう……清々しい。28年前の着せ替え人形は、けっこう使っていたと思うのだけど、大切にしていたからか状態も良く、小物や洋服も充分に使える。
フローラを渡した時の娘の喜びようと言ったら! 子どもの頃使っていたお人形のほとんどは、親戚の子に貰ってもらったのだけど、特に気に入っていたフローラだけは他人の手でボロボロにされるのがいたたまれなくて、ずっと持っていたのだけれど、娘が使ってボロボロにするなら、それはそれで本望だ。
そんな訳で娘は28年前の着せ替え人形に夢中になっている。改めてお人形や洋服を見ると、すべて「日本製」だってことに驚いた。日本人の仕事って素晴らしいなぁ。28年前の人形の服も、ほつれたり破れたりすることなく、いまだ現役で使えるのだから。
この週末は以前から「リカちゃん展」に娘を連れて行く約束をしている。娘は実家の母(おばあちゃん)から「リカちゃんを買いなさい」とおこずかいを貰っているので、新しいお人形が来たら、私が譲り渡したフローラはヒロインから脇役にランクダウンするだろうけれど、それでも「ごっこ遊び要員」にはなると思う。そうなったら、私自身がフローラを使って娘と遊ぶのも悪くないなぁ……なんてことを思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。