白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2011年05月26日(木) 狭い世界で生きている。

最近、夫がため息がちなので、夫の好きなチーズケーキを焼いてみた。

今日のチーズケーキはバナナ風味。ちょっと熟したバナナを潰して生地に混ぜる。ほんのりバナナ味。お砂糖が少なくても甘く仕上がるので、けっこう気に入っている。私は家で焼くケーキの中ではチーズケーキが1番好き。ところが1番コストがかかるのもチーズケーキなので、そうしょっちゅうは焼いていられないのが難点。それでもお店で買うよりは随分安く出来るのだけど。娘は喜んで食べてくれたけれど、夫はどうだろう。

中島京子の『小さいおうち』って本を読んだ。感想はHPの読書録にアップしたのだけれど、今日は本を読んで思ったことなど。

この作品の主人公の女性は、世の中がどうあろうと自分の手の届く範囲の世界が幸せであれば良い……ってタイプの人間なのだけど、主人公のスタンスが今の私に重なって色々考えさせられてしまった。私も自分の手の届く範囲の生活が平穏で、家族が健康で暮らせたらそれで幸せだと思っていて、ものすごく狭い世界で生きているなぁ……という自覚がある。

それは決して悪いことではない。でも良いことでも無い。

私の中で震災とか原発の問題は、いっときを思えば遠くに行ってしまっている。継続的な協力(平たく言うなら募金)は少額ながら続けているけれど、せいぜいその程度。渦中にいる人達は毎日大変だろうと思うのだけど、ニュースを見ても震災直後の切迫感のような物は感じなくなってしまっている。「明日のお弁当はどうしようか?」とか「そういえば、あの漫画の発売日は来週だったっけか」とか「明日は雨だからシーツ洗っとこうか」とか、そういう事の積み重ねだけで毎日が過ぎていく。

狭い世界で生きるは決して悪いことではないのだけれど、もうちょっと視線を遠くに持っていかなきゃなぁ……と思う。視線を遠くに持って行くことは、自分が愛する狭い世界を守ることも繋がるのだから。もうちょっと世の中の出来事に敏感にならなくてはと反省した。

私は恐らく娘が幼稚園に通っている3年間は仕事をしないと思う。その間、どう過ごしていくかなんて考えてもみなかったけれど、娘も落ち着いてきたことだし、ちょっとこのあたりで自分を見直していこう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。

本日のチーズケーキ。左、焼き立て。右、ちょっと冷えたところ。焼き立てはフワフワなのだけど冷えると縮む。フワフワも美味しいし、冷えてしっとりしたのも美味しい。そしてケーキを焼いている時のワクワク感は異常。







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【同月同日の過去日記】
2007年05月26日(土) 階段手摺
2006年05月26日(金) ぼそぼそ。
2003年05月26日(月) 物に刻まれる物
2002年05月26日(日) 医師も色々。道も色々。

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