図書館で借りた本って、なにげに汚いことが多かったりするのだけれど
先日借りた『体の贈り物』レベッカ・ブラウン は強烈だった。
本の角っちょが異様にボロボロだったのだ。
もしかして、これって……歯型?
じっくり観察してみると、それは動物の歯型ではなくて人間のものだった。
大きさから推察してみるだに、歯が生えたばかりの乳幼児……って感じ。
図書館の本は公共物なので、基本的に汚して返すのはNGだけど
思わずニンマリとしてしまった。
この本を読んだ人は、子育て真っ最中の若い母親だったのかなぁ?
それとも、孫を預かっているような爺婆だったのかなぁ?
……などと、妄想の翼がバタバタと騒いでしまったのだ。
古本を買うと、とんでもないモノが本の間に挟まっていることがあるけれど
期間限定で、短い時間しかしか手にすることのできない図書館の本にも
それなりのドラマが刻まれているのだなぁ。
物の価値ってはの、所有している数ではなくて
刻まれているもの重さなんぢゃないかと思ったりする今日この頃。
借り物なんてツマラナイと思っていたのを、考えなおそうかと思った。
図書館の本を齧った赤子は、どんな大人に成長するんだろうなぁ……
私は、その子の顔も知らなし、その子と関わることもないのだけれど
このことは、きっと覚えているような気がする。
良い子に育って、幸せに生きていってね……とか思ったりした。
ちょっぴりイイ人モード全開で、なんだけど今日の日記は、これにてオシマイ。