白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2010年06月07日(月) 豆狩り

午前中、公園へ行ったら小学生男子達が藤棚の下に集まって、何やら大騒ぎをしていた。

今日は月曜日だけれど週末に参観があったため、小学生達はお休みだったらしい。小学生男子達は虫取り網を持って、盛んに藤棚をつついていた。藤棚にボールでも乗っかったのかと聞いてみたら「豆を狩っている」とのこと。見ると、藤棚からモロッコインゲンを短くしたような「豆」が沢山ぶらさがっていた。藤の実とのこと。そう言えば、私も子供の頃にそれらが茶色くカラカラになって落ちてきたの拾って、中の種でママゴトをした覚えがあるのだけれど、青いうちに取った経験は無かった。

娘も夢中になって「豆狩り」に参加した。自分も落ちていた藤のつるを手に持ち、小学生男子達のように藤棚に向かって振り上げていた。もっとも、娘の身長では藤のつるを持ったところで、藤棚には届かないのだけれど。不憫なので娘を抱っこして、娘にも「豆」を取らせてみた。娘は「ソラマメくんみたい!」と大喜び。他にも地面に落ちていたのを拾ったり、小学生男子達が「これもあげる」と分けてくれたのを貰ったりして、娘もそれなりに「豆狩り」を楽しんで帰宅した。

覚悟はしていたけれど「豆」は自宅に持ち込まれることになった。綺麗に洗った後、娘は「自分の台所」でオママゴトなど。最近はママゴトも素敵な物が多いけれど、本物には到底かなわない。私は娘がお料理した豆を長時間に渡って食べる羽目になった。楽しかったけれど、娘の大切な豆はいつ捨てたものかと今からちょっと悩ましい。

それにしても藤棚から、あんな「豆」がぶら下がるだなんて知らなかったなぁ。37年も生きてきたのに知らない事が多過ぎる。私が子供の頃によく遊んだ公園にたって藤棚はあったけれど、今日のような遊び方はした事が無かった。

ものすごく身近にあっても見逃している事って、案外多いのかも知れない。藤棚にぶら下がっていた「豆」のように。

……って事は、誰かと一緒の時間を過ごしたとしても、同じ物を見ているとは限らない……ってことになる。だとすると「一緒の物を見ている人」とか「一緒同じ感覚を共有出来る人」って、とても大切な存在なんだなぁ……なんてことを改めて思った。ありがとう。

それにしても天候の加減か体調がいまひとつ。夏にならないうちにバテ気味なのが恨めしい。しっかり食べて早く寝るようにしなくちゃなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。

左は娘の鍋に入れられた豆。右は豆達の中から選抜した2つ。ちなみに小学生男子達は、この豆を大量に集めて瓶に入れて水を注ぎ「梅酒の匂いがする」とご満悦。本当に梅酒っぽい匂いがします。



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