白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2009年06月25日(木) バスの旅

今日は娘と2人でバスに乗るためだけが目的の「バスの旅」に出掛けた。

経緯を書くと長くなるのだけれど書かない事らは話が始まらないので経緯など。娘はお昼寝から覚めた後、録画しているNHKの幼児番組を観るのを楽しみにしている。いつもならその後オヤツを食べて公園へ繰り出すのだけど、今日はその番組の最後にバスの話題が出てきたのだ。すると娘は突然「バスに乗りたい」と言いだした。娘は以前から「バスに乗りたい」と言っていたのだけれど、生憎と我が家の周辺はバスが不自由な地域。そのたびに「お父さんがお休みの時にね」とお茶を濁していたのだけれど、今日の娘はいつになく本気だった。

しかしバスに乗ろうとすると電車に乗って行かねばならない。なので「バスは無理だから電車に乗ろう」と言うことで話がまとまった。が、タイミングの悪いことに、駅へ向かう途中、葬儀場のマイクロバスが通ったのだ。走り去るバスを見送りながら、娘は駄々をこねるでもなく、目に涙をいっぱいためてじっとその場に立ちつくした。「バスに乗れなくて悲しくなっちゃったの?」と問うと、そうだと娘。これは、もうバスに乗せてやるしか無いだろう……って事で、一念発起して娘と2人バスに乗る旅に出掛けた。

電車に乗りバス停のある駅へ。そしてバスに乗りとある駅へ行き、また同じルートのバスに乗って戻り、電車に乗って再び自宅の最寄り駅へ。

たったこれだけの短い旅だったが、私と娘には大冒険だった。娘が喜んだのは言うまでもない。自宅から最寄り駅までの距離は1歳児が歩くにはキツイのだけど、抱っこすることもなく自分の足で歩いて往復したし、電車の中でもバスの中でもお利口に座ってくれていた。

わざわざバスに乗るだけのために出かけるだなんて、想像もしていなかったけれど、行って良かったと思う。それにしても小さい子供と暮らしていると、思い掛けない事が起こるものだなぁ。いつもいつも娘の希望を叶えてやる訳では無いけれど、今日は娘のバスに対する情熱にほだされた。たまには、こう言うのもアリだろう。

バスの旅がよほど楽しかったのか、娘は夕食をしっかり食べて、いつもより早めに寝てくれた。私としては、いつもより余計に草臥れたけれど行って良かったとつくづく思う。良い旅だったなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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