昨夜は娘を寝かしつけた後、久しぶりに本を読んだ。先日買った村上春樹『東京奇譚集』など。乙女な母が怪我で寝込んで以来、なんとなく慌しくて本を読んでいなかっただけに、いつも以上に集中して読むことが出来た。まだ全部読んでいないのだけど、かなり良い感じ。
今年は妊娠・出産と色々あったせいで、いつになく本を読まない年となった。体調が悪くて読めなかったり、あるいは新刊本を仕入れることが出来なかったりと、読書が停滞してしまう理由があり過ぎたのだ。しかしながら「全く読まなかった」と言う訳でもなくて、それはそれで充実した読書生活が送れたように思う。
私にとって今年は「再読」の年だった。
本を買いに行ったり借りに行ったり出来なかった為に、手持ちの本を読み返すことが多かった。特に、気に入っているけれど長編だったり、テーマが重たかったりして、しょちゅう再読するには大変な本に取り組めたのは良かったと思う。そして何度も再読するような本はいつ読んでも裏切らない面白さだった。
出産前は「子供が小さい間は本なんて読まないんじゃないかなぁ」と思っていたけれど、案外そうでも無かった…ってのは意外な気がした。確かに以前のペースで読むのは無理だけれど。そして、たくさん読めない分だけ、1冊にかける情熱は熱くなっていて、1冊の本にガッツリ取り組むことが出来るような気がする。そして私は「本も読めなくなるような状態」で育児をしてはイケナイような気がする。大切な物を置き忘れているような状態で毎日を過ごすのは私自身のためにも娘のためにも良くないように思うのだ。
今年は自由な時間が減った分、自分にとって大切な物を再認識させられたように思う。
来年も読書のペースはゆっくりになるだろうけれど、暇を作るようにして少しずつでも取り組んでいきたいと思う。だって読書が好きだから。来年も本が読めるくらいの余裕をもって生活出来たらいいなぁ……と思いつつ今日の日記はこれにてオシマイ。