白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2001年12月27日(木) 何も変わっちゃいないのかもね。

昨日は電車で乗り合わせた女子高生4人組をみて
なんぢゃ、かんぢゃと、色々考えてしまったのだけれど
その勢いが、ちょっぴりあまって「私もあんな頃があったなぁ」などと
ちょっぴりオバサンちっくな感傷に浸ってしまった。

あの頃……

私は女子高校に通っていたのだ。
中学生の頃は「もしも私立に行くならクリスチャン系の学校がいいな」
……などと、なんとなく思っていた。
なにしろ我が家は「典型的な日本家庭」だったので
チャペルだの、礼拝だの、シスターだの、キリスト教とはご縁がなかった。
小説か、漫画か、アニメでし垣間見たことのない未知なる世界に
ぜひとも、飛び込んでみたいという好奇心でいっぱいの私だった。

が。世の中、思い通りに事は運ばない訳で……

私の通った高校は「クリスチャン系」ではなくて「仏教系」だった。
蔦の絡まるチャペルはなかったが、線香臭い講堂があり
礼拝はなかったが、数珠を片手に勤行があり
校舎にシスターはいなかったが、袈裟をまとった坊さんがいた。
学校で何がしかの宗教行事があるたびに
自分が「信心深いばあさま」にでもなったような気がした。
↑宗教活動には、まったく熱心ではなかったのだけれど。

思えば勉強も熱心な生徒ではなかった。
図書館と、お喋りと、交換日記と、手紙と、リレー小説に明け暮れていて
お洒落には、あまり目を向けていなかったような気がする。
……って、考えてみると、今の私とさほど変わっていないかも。
手紙がメールになり、ノートに書いていた日記はweb日記に形を変えたけれど。

もちろん「まったく変わっていない」訳ではなくて
あの頃を思えば、逞しくもなったし、厚かましくもなった。
だけど「根っこ」の部分は何も変わっちゃいないのかも知れない。

昨日出会った女子高生4人組は、どんな大人に成長するのだろう?

私は「お仕着せの髪型をさせられるなんて酷い!」と憤慨したのだけれど
案外、彼女達は、なんとも思っていないのかも知れないなぁ…と思ったりした。
「これくらいの事で部活がスムーズにいくなら別にいいか」
……とかなんとか、割り切った考え方が出来ているのかも知れない。

……とかなんとか、うだうだと考え事をしている間にも時間は過ぎていくわけで。
気が付けば年末。今年ももうすぐオシマイ。
女子高生4人組みについて考えている暇があったら
掃除の1つでもしなきゃいけないなぁ。

27日は仕事納め。
今年も、あと「ひと頑張り」ってところまで来ているのだ。
そんな、こんなで今日の日記はこれにてオシマイ。


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