アカンもんはアカン。←標準語で言うと「ダメなものはダメ」
京都の銀行立て篭もり事件をみて「アカンもんはアカン」と思ったと同時に
だけど、ちょっと複雑なものを感じてしまったのでありました。
融資がらみのトラブルが原因とのことでしたが
テレビを観ていると「犯人の主張は自分勝手な逆恨みのようなもの」
……ってなコメントをしている人もいたのですが、私にはそうとも思えなくて。
真実なんて当事者にしか分からない事ですし
実際、原因がどうあれ犯罪を犯しちゃいけないと思う訳で
怪我人や死者が出なくて良かったと言うか、なんと言うか。
実際、あの事件を観て「ああ。俺も同じ気持ちだ」と感じた社長さんは
日本全国に、大勢おられたのではないかと思います。
不景気な時代に会社を守っていくのは並大抵のことではないと思うのです。
そして弱みに付け込むようなアコギな仕事があるのも、これまた現実な訳で
今回の事件に登場した銀行を揶揄するつもりはありませんが
法律にのっとって書類上問題がなければ
それが、すなわち「いい仕事」だとは言えないですよね。
そりゃぁ商売は慈善事業ではないので
儲けを第一に考えて動くのは当然の事なのですが。
自分の気持ちを主張するのに
あんな方法を取ったのは間違いだと思いますが
だからって私は犯人を責める気になれなかったりするのです。
もしも私が同じ立場だったら、あるいは関係者だったら
賛成する側にまわっていたかも知れないな……なんて。
あんなことをしなければいけなかった……って現実に
やるせないものを感じずにはいられませんでした。
ホントに人間の世の中って難しいことばかりです。
子供の頃は、たいていの事柄を
「正義と悪」「白と黒」に分類することができましたが
最近は「正義でも悪でもなく」とか「灰色」に分類することが多いです。
とにかく、あの犯人が人を傷付けなくて良かったな……と思いつつ
今日の日記は、これにてオシマイ。