昨日は父の日だったが私の父も夫の父も既に他界しているので、なんてことのない普通の日曜日だった。仕方が無いこととは言え少し淋しい。
「親孝行したい時には親はなし」なんて言葉があるけれど、私の場合はそこまで人間が出来ていないせいか、そんな風には思えない。父には彼が生きているうちに精一杯のことをしたと思っている。それに父は愛すべき人間ではあったけれども、それと同時に傍迷惑な人でもあったので「もし父が生きていたら……」と想像してみても「振り回されて大変だろうなぁ」なんて言葉しか続かない。もし、今も父が生きていたら、私はこんなにゆったりと暮らしてはいないだろうと思う。
父は困り者ではあったものの、子供好きの人だったので「自業自得で身体を壊して死んじゃったとは言うものの、孫の顔を見れなくて残念だったねぇ」とは思う。父は自分自身は家庭的な人ではなかったくせに、淋しん坊で「家族に囲まれている俺」が好きな人だった。長生きしていたら孫馬鹿爺さんになっていただろうと思う。
夫の父は夫が高校生の頃に他界しているので、私はまったく義父のことを知らないのだけど、義母が言うには「子煩悩な人だった」とのことだから、末息子に赤ん坊が出来ると知ったら、きっと喜んでくれただろうなぁ。
人の命の長さは誰にも分からないし、人の力でどうにか出来ることじゃない。(もちろん真摯に生きることは大切だけど) 早く死んでしまうのも仕方ないことではあるのだけれど、ふとした時に「ここの彼(彼女)がいないのは残念だなぁ」と思わずにはいられない。
夫には長生きして欲しいと思う。できるだけ沢山、子供とともに父の日を迎えられるように。やっぱり人は「生きていてこそ」だと思うので。
今日は天気が悪いせいか体調はいまひとつ。紙人形みたく湿度に弱い今日この頃。梅雨明けまで、じっと我慢だなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。