近所の牛乳屋さんが試供品を置いていった。
スタンダードな牛乳が1本。豆乳が1本。ヨーグルトドリンクが1本。
残念ながら、我が家は宅配牛乳を頼むつもりはないと言ったのだけど
それでもいいから、せめて味の感想だけでを……とて、半ば強引に。
そんな訳で今朝は久しぶりに瓶に入った牛乳を飲んだ。
いつもは牛乳はカフェオレかミルクティにして飲むのだけれど
今朝は瓶入り牛乳に敬意を表して、瓶の口からゴキュゴキュと飲ませてもらった。
やっぱり瓶に入った牛乳は美味しいなぁ。
スーパーに並んでいる牛乳と、牛乳屋さんの牛乳は質が違うと聞くけれど
確かに味が違う。牛乳屋さんの牛乳はスーパーのよりも値段が高いが
その値段の分だけ、ちゃんと美味しいんだなぁ……としみじみ思った。
が。やはり牛乳を取ろうとは思わないのだ。
我が家も一時期、牛乳を取っていたことがあるのだが
毎日配達される「お仕着せ感」が、どうにもなじめずに
牛乳の配達を頼まなかった頃よりも、牛乳を飲まなくなってしまったのだ。
スーパーの牛乳よりも、ずっと美味しいのに……である。
予防策として、毎日配達ではなくて2日に1回にしてもらったりしたが
それでも牛乳の消費は一向に増えなかった。
「飲まなければならない」となると、とたんに飲みたくなくなるようだ。
牛乳が高価な飲み物だった時代に生まれた人にとっては
「高価な飲み物が毎朝家に届く」というトキメキ感があったのかも知れないが
「牛乳は紙パックで売っているもの」という認識しかない上に
なんでも簡単に手に入る時代に生まれた人間にとっては
「毎日家に届く」ということに、さほど必要性を感じないのだ。
瓶入りの牛乳とか、木製の牛乳箱とか、牛乳屋さんの佇まいとか
そういう物にノスタルジーは感じるし、なくなってしまうのはサミシイと思うのに
それでも牛乳を配達してもらおうという気にはならないのだ。
牛乳屋さんの経営って大変なんだろうなぁ……とは思うのだけど。
「美味しかったけど、やっぱりいらないよ」と呟きつつ牛乳瓶を洗った。
毎日配達されるのはウンザリだが、たまに買ってもいいかも知れない
……なんてことを思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。