v20代の頃に観た三谷幸喜の『笑いの大学』ってお芝居の中に「お肉のためなら死ねる」という台詞があるのだけれど、ここ数日の私はまさにそんな感じ。お肉のことばかりを考えている。
悪阻がはじまってから脂っこい食べ物が受け付けなくてアッサリした物ばかり食べている。もともと、お肉よりも魚が好きで、食卓に並ぶのも野菜や魚が多目なので辛いという意識は無いのだけれど、やはり油分が足りなくなってきたのか「お肉が食べたい」という欲求が強くなってきている。お肉と言っても色々あるけれど、今食べたいのは「いかにも牛肉」って感じの厚く切ったステーキ。ステーキを食べたいと思うなんて、滅多にないことなので自分でも吃驚している。
……とは言うものの、今のところはステーキなどとても食べられる状態ではなく、3度の食事を摂ること自体が一大事業。こんなに長い期間「ご飯が美味しくない」のは初めての経験。食べられないからこそ欲求ばかりが募っていくらしく「お肉食べたい」とか「ミスタードーナツのフレンチクルーラーが食べたい」とか、食べたいものが次々と頭の中を駆け巡る。夫からは「お腹壊した子供みたいやな」と笑われる始末。
「封筒に『お肉用』って書いてお金をよけといたら? 悪阻が終わったらそれで美味しいお肉を買う…って思えばモチベーションが上がるでしょ?」と夫が提案してくれた。早速、次のお給料日にでも実行しようと思っている。
悪阻のせいでグッタリしている日もあるのだけれど、それでもどうにかこうにか出勤出来ているし、気持ちだけは元気一杯。早いところピークが過ぎて、ステーキが食べられるようになるといいなぁ……なんて思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。