最近、通勤時に本を読んでいて電車を乗り過ごしたり、出発ギリギリのところを危うく飛び出したりということが多い。
「ハッ」っとして顔を上げたら駅を乗り過ごしていた……という感じなのだ。本のアタリが良いということもあるとは思うけれど、何故だか異常に本への入り込み度が高まっているようだ。没頭するというのか、なんと言うか。トリップ感がたまらない今日この頃である。
乗り過ごしてしまった後で、本を閉じてあれこれ考え込む時間がとても好きだ。幸せな気分に浸ったり、時に暗くなったり。作り物の世界で遊んで後で、自分の内面を見つめる作業をしているのだろう。
そんなときは誰かに話をしたいと思うのだけど、そういうことを誰かに話すのってちょっと難しい。その本を読んでいる人なら手っ取り早いのだけど、そうでなければ本の説明からしなければいけないし、よしんば同じ本を読んでいたとしても、感じるポイントが激しくズレていたら、いまいち話が盛り上がらないだろうから。
つくづく読書は地味な趣味だと思う。だけど読まずにはいられない。だって好きだから。そして好きって感情には理由なんて無いのだ。これは私の読書に限ったことじゃなくて、きっと誰しもそういう「好き」があるのだろうなぁ。
今週末は、ほったらかしにしている読書録をまとめたいと思っている。明日もまた本を貪ってしまうのだろうなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。