編み物をしていると自分の意識が内へ向いているのを感じる。
編み棒を動かしている時は基本的にテレビはつけない(夫がテレビを観たりゲームをしている横で編んでいる時は例外)たいていはお気に入りの音楽をかけている。夜が更けてくと音楽も消してしまうので、静かな部屋で黙々と作業。ハッキリ言って、かなり暗い。
人と交わったりして意識を外に向けるのは大好きだけど、根本的な部分は意外と「内向き」に出来ているのだと思う。大人になって……特に仕事をするようになってからは「外へ。外へ」を意識していたせいか、遮二無二に前へ進むことだけを考えるばかりで、自分の内へ向かって行く時間が激減していたようだ。
編み物をする…といっても今は何も考えずに手を動かしていれば良い物しか作っていないので、頭の中は編み物とは別のことを考えている。1人で黙々と手を動かしながら、悶々と考え事をするだなんて陰気な事この上無いが、これがけっこう気に入っているのだ。
頭の中はいつも自由で自分本位だ。1人よがりな遊びと言えばそうなのだけど、じっくりと何かを考えるのってとても楽しい。
今日は夫は夜勤明けで昼間は寝ているので、基本的に1人で過ごす土曜日。掃除だの買い物だの主婦的業務。そして図書館。野菜だのの値段がジリジリと高騰しているのを感じた。年末は食べ物の値段が高騰するから参っちゃうなぁ……と思う。用事を済ませて編み物など。ホセ・カレーラスの歌を聴きながら黙々、悶々としていた。
今日は久しぶりに夫と2人で「普通の夕食」を食べることが出来る。今週は夫が胃腸炎でダウンしていたので、地味過ぎるほど地味な食卓だった。今夜は焼酎のお湯割りでも飲みながら、ゆっくり食事をしたいなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。