小さい子供が仮面ライダーやセーラームーンになりたいというようなレベルでもって「飲食店・店主」という職業に憧れてしまう。そりゃぁまぁ、今からでも頑張れば実現は可能だろうけれど、そういうのぢゃなくて。老後のジャム屋はそれなりに本気だが、「飲食店・店主」はあくまでも妄想のお話。「飲食店」といっても、色々な種類があるけれど、私が憧れるのは「喫茶店のママ」と「小料理屋の女将」である。なんだか単純に憧れちゃうのだ。
喫茶店はお洒落なカフェぢゃなくて、あくまでも「喫茶店」がいい。珈琲と紅茶、モーニングと軽食があって、ケーキは日替わりで手造りのものを1種類。パフェ類はおかない。せいぜいクリームソーダかアイスクリームがある程度。BGMは静かめの室内管弦楽。照明は暗め。純粋に「喫茶」のための店なのだ。もちろん珈琲と紅茶は美味しくなくっちゃいけない。
小料理屋だったらカウンターのみの小さな店がいい。大皿に野菜の煮付けとか、菜っ葉のお浸しなんかを並べていて「女将さん、これと、これ頂戴」って言ってもらえるような雰囲気で。季節の料理を出して、ちょこっと飲んでもらえるような気安い店がいいなぁ。BGMは、あえて流さない。たいして儲かりもしないけど、常連さんがいて、細々と商売ができる……ってのが理想形。
「喫茶店」と「小料理屋」とでは、同じ飲食店と言っても毛色が違うのだけれど、私の中で共通しているのは「ふらりと、いつ立ち寄っても、いつもそこにママ(女将)がいる」というシュチュエーション。逆をかえして言うならば、私は「いつもここにいる」という場所が定まっているということなのだけれど。
ここのところ急に寒くなったので、街を歩いていて、ふと「喫茶店でお茶でも飲みたいなぁ」って思うことが多いのと、花街が舞台の小説を読んでいたのとで、唐突に妄想が膨らんでしまったらしい。「勉強するぞ体制」に慣れてきて、つまんないことを考える余力が出てきたってのも、妄想の花が咲いた原因の1つだと思う。
宝くじが当たったら、CADの勉強なんて、ほったらかして喫茶店か小料理屋を開くことにしよう。小料理屋を開いたら、開店祝いに来てくださいまし。「エンピツ日記を見て来ました」と言ってくださったら、生中1杯または、お銚子1本サービスさせてもらいます……って、その前に宝くを買わなくちゃなぁ。いったい、いつまで売ってるんだっけか? あてどなくツマラナイことを書いてみたところで、今日の日記はこれにてオシマイ。