夫のいない土曜日。午前中に掃除などの用事を済ませ、1人で『プラド美術館展』を観に行ってきた。
「明日は夫が仕事でねぇ」なんて話をすると「休日に1人なんてツマラナイね」と言われるけれど、案外そんな事もない。むしろ「1人の時間」ってのも大切だと思っている。ここのところ、1人の時間はもっぱら家事を片付けることに専念したので、たまには息抜きしよう…とて、張り切って出掛けてみた次第。ペットボトルにお茶を入れて、お握りを2つをトートバッグに入れていざ出発。
天王寺公園のベンチで腹ごしらえをしてから『プラド美術館展』へ。会場は、ほど良い感じで混み合っていた。会期の終盤まで待っていたのは正解だったなぁ……なんて思いつつ、絵を堪能した。スペインに行くまで大嫌いだったのに、スペインで好きだと感じたエル・グレコの絵。スペインの空気にあてられて一時的に好きになったのだろうと思っていたのに、やっぱり良いなぁ…と思ってしまった。スペインで、ウンザリするほど観たベラスケス、ゴヤ、ムリーリョ、スルバランの絵が心に響いた。本でも絵画でも、特定の作家のものを「浴びるほど味わう」って重要なのかも知れない。
1人で会場を2周。絵を描く友人のことを、ふと思った。
絵を見た後は買い物など。アクセサリーのパーツ屋さんで、ネックレスの鎖。安い洋服屋さんで秋物の服。30代になってからフェミニンな格好が好きになっている。もともと好きだったのに、色々な事にシャカリキだった時代は、あえてシャープな物ばかり着ていたように思う。当時は素直じゃなかったのだ。あの頃から自分の気持ちに素直にしていれば良かったのだろうけれど、あれはあれで必要な過程だったのだろう。
お気に入りのお店でパフェを食べようかと思ったが、考え直して百貨店の地下食料品売り場で栗のケーキを購入。実家用と自宅用。自分1人で楽しんだのだから、ちょっとくらい、秋の楽しさをお裾分けしないとなぁ。
帰宅して夕食の準備など。本日のメニューは豚のスペアリブ・白葱・牛蒡の煮込み、イカと胡瓜の酢味噌和え、大根葉と卵・茗荷の炒め物、ちんげん菜のスープとサツマイモご飯。かなり美味しく出来たので夫に「帰りに日本酒を買ってきてね」とメールした。
鬼の居ぬ間に…ではないけれど、1人で遊びに行ったおかげで随分とリフレッシュ出来た。今夜はゆっくり日本酒を飲みましょうかね……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。