白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2006年09月13日(水) 弱者の気持ち

今朝、新聞の折込に鬱病の新薬治験者募集のチラシが入っていた。そのチラシには「鬱病チェックシート」があって、それを読ん夫は「俺、鬱病かも」と笑顔で言った。私の祖母は鬱病が原因で自殺しているので、夫の言葉は冗談と分かっていても気分の悪いものだった。たぶん恋人初期の頃にに出た言葉だったら即座に「別れましょう」と言っていたと思う。

出勤前に喧嘩して送り出すのは嫌だったので「祖母が鬱病だったから思うけど、あなたは鬱病じゃないと思う」と言うに留めた。たぶん、夫はそれで理解してくれたと思うけれど、不愉快な出来事であった。

夫は生まれてこのかた、たいした病気をしたことがなく、お父様を亡なるまでは豊かに育ち、学歴もそこそこ高い。もちろん彼なりにコンプレックスはあるのだけれど、恵まれた環境が当然と思っているせいか、弱者に対しての思いやりが欠ける部分があるようだ。

基本的には優しい人だし、私や私の周りの人を大切にしてくれるのだけれど、ふとした時、他人に対して侮蔑的な言葉を口にすることがある。また、膝が悪くて少し足が不自由な義母と歩くときに義母のペースに合わせてあげない…等、身体的な弱者にたいして気配り出来ないのも気になるところだ。

私には充分過ぎるほど優しい夫だけれど、唯一不満があるとすれば弱者の気持ちが全く分かっていない…ってとこだ。外づらが良くて、家では暴君では困るのだけど、人間として尊敬できる人であって欲しいと思うのは贅沢過ぎる話なのだろうか。

もっとも夫とて相手が私だからこそ気を許して、ついうっかり弱者への侮蔑的な言葉を吐いてしまう…ってのは承知している。誰彼かまわず言っているとは思わないけれど、そういう部分は知らず知らずのうちにポロリとこぼしてしまうものだ。いつか、タイミングをみて、そのことについて話してみたいと思う。

完璧な人間などいないのだし、流石に私も夫のひと言で切れたりはしない。私にだって欠点はあるのだし出来ることなら2人で良い方向に変わっていけたらなぁ……と思ったところで今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2003年09月13日(土) 年齢詐称
2002年09月13日(金) 適材適所と言うけれど。

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