白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2006年07月23日(日) 女の裸。

昨夜、夫と連れ立って近くのスーパー銭湯へ行ってきた。

新聞広告に挟んであった割引券を持って、てくてく20分ばかりお散歩など。暑くなってきたら歩くのには辛い距離だけど、昨日はやけに涼しくて、夜道は涼しいくらいだった。

銭湯とか温泉へ行くのは久しぶり。割引券の効果か、それとも夏休みの影響かスーパー銭湯はかなりの人出だった。どこを見ても女の裸ばかりで圧倒される。子供の頃から家にお風呂があった世代の人間にとって「たくさんの人の裸」を見る機会など、滅多にないことなので、やけに新鮮だった。

知人にヌード写真ばかり撮る女性のセミプロカメラマンがいて「人間は裸が1番美しい」と言っていたけど、年齢を重ねた女性の身体……ってのは、言っちゃあなんだが、それほど美しいものではないと思う。ましてや何度か出産した女というのは、それ相応な身体へと変化してしまう訳で。性的な対象者と対峙した時はフェロモンが出て美しく見えるのかも知れないけれど、油断しきっている「銭湯」という空間では「くたびれた女の裸」でしかない。

だが、年を経た女達の身体って、誰かから愛された記憶を持つ身体だったり、あるいは新しい命を生み出して、その子供から「お母さん」と激しく慕われた経験を持つ身体なのだ……と思うと、愛しささえ感じてしまうから不思議だ。露天風呂の椅子に腰掛けて、ぼんやりと女の身体を観察して感慨に耽ってしまった。

銭湯にいた裸の女達にも、それぞれ人生があって、それは私とは係わることの無い人達なんだなぁ……と思うだに、同じ空間で裸になっていることが、不思議なことに思えて仕方がなかった。

たまには銭湯もいいものだ……と思った。お風呂上りに飲んだ瓶入りの牛乳は、とても美味しかった。たまに足を運びたいなぁ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2004年07月23日(金) 仲間意識。
2003年07月23日(水) おばあさんになっても。
2002年07月23日(火) 三十路の憂鬱?

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