今日の日記の題名は三文小説の題名みたい。まぁ、しかしこれ以上しっくりくる題名が見当たらなかったので、いたし方なく。
週末にリサイクルショップで扇風機を買ったので、寝入りばなは扇風機を付けるようになった。寒がりの私は、今のところ扇風機の必要性を感じていないのだけど、暑がりの夫にとっては一大事らしく。1200円の扇風機だけど、けっこう新しい型のようで、風のモードも強弱だけじゃなくて「リズム」とか「ゆらぎ」みたいなのがついている。
夜、うつらうつらしていたら聞き覚えのない音が耳についたので「これ、なんの音? 外で何かやっているの?」と夫に聞いたらば、扇風機の風の音だと言う。その音は海辺で聞く波の音に似ていて、やけに懐かしいような気がした。私は生まれも育ちも大阪で、海辺で育った訳ではないのだけれど、子供の頃に両親に連れて行ってもらった海水浴の想い出の中に、その音は刻まれている。
海辺の民宿で、薄っぺらい布団に横たわって聞いた、あの音。
海水浴なんて10年以上行っていないし、いまの私が海水浴に行ったところで、子供の頃のように遊べないとは思うのだけど、ちょっと行ってみたいような気がした。お洒落なリゾート地ではなく、ちょっぴり田舎びた感じの海水浴場へ。
……とは言うものの、たぶん今年も海へは行かないんじゃないかと思う。扇風機の音を聞きながら夏が過ぎていくのだろうなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。