白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2006年01月23日(月) 風花の舞う日

今日は冷えたなぁ。出勤時、日陰に残った雪の白さが目についた。今年は例年になく雪を目にする。寒いのは大嫌いだけど雪は好きだ。ハラハラと落ちてくる雪を見上げて空に吸い込まれそうな錯覚を覚えるのは私だけではないだろう。

今日はご無沙汰していた書道の師匠と電話で話をした。書道教室へは15年ほど通っていたのだけれど、辞めてしまってからは季節のお便りを書く以外、とんと不義理をしていた。私もすでに33のオバチャンなのに、師匠の記憶には初めて師匠のもとを訪れた3歳の私が焼きついているらしい。ちょっぴり懐かしい昔話などを。年賀状に結婚の報告を見た時は「自分の娘のように嬉しく思った」と祝福してくれた。

長い期間、書道を習っていたくせに、私の書く字は恥ずかしいほど下手っぴだ。ことに手紙やカードを書く時は、気持ちばかりがはやってメチャメチャに書き殴ってしまいがち。師匠のもとに葉書を送るときは、毎度身の縮む思いをしている。出来の悪い子ほど可愛いとの言葉通りに、師匠はいまだに私を気に掛けてくれていて、つくづくありがたいと思った。

華道だの書道だのピアノだの、女の子らしい習い事はひととおりたしなんできたと言うのに、大人になった今では何1つ身につてはいない。せめて、それら習い事の心を受け継ぐ人間になれれば良かったのだけど。子供の頃から熱中していて、いまだに続いていることと言ったら本を読むことくらいなものだ。そしてそれらの習い事で得た知識や浅い経験は本を読む血肉となって生きている。

暖かくなったら、師匠のところに顔を見せにいかなくちゃなぁ……なんて事を思いつつ電話を切った。さてと。これからお礼状を1通書かねばならない。面倒だけど、ちゃんと書かなきゃ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2005年01月23日(日) 深夜のファミレスにて。
2004年01月23日(金) 覚書。あんこ玉など。
2003年01月23日(木) 置き去りにするなんて。
2002年01月23日(水) はじめてのオフ会

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