金曜の夜、炬燵に入って「あぁ…チョコレートパフェが食べたい」と呟いていたらば、愚弟が「連れてってやろうか? 車、出すけど」と言う。ありがたい申し出ながら我が家の車は、少し離れた駐車場にあり、寒空の下を車のところまで歩いて行くのは嫌だと言うと、なんと愚弟は「家の前まで車を持ってきてやるし、帰りも家の前まで送り届けるから」と妙に優しい。とっくに12時を過ぎていたのだが、ありがたく連れて行ってもらうことにした。
パフェが食べたいという気持ちも本当だったが、しかしそれ以上に「草臥れていて出掛けるのなんてゴメンだなぁ」という気持ちの方が強かった。が、愚弟が執拗に連れて行ってやろうと言うからには、何か理由があるのだろうとて、話に乗っかった次第。32歳と27歳の姉弟で、地元のローカルファミレスへ車を飛ばした。
ローカルファミレスなだけあって、店内は閑散としていた。私はファミレスサイズの、ちょっぴり小ぶりなチョコレートパフェを注文。愚弟は「期間限定苺フェア」のストロベリーパフェを。ストロベリーパフェは私の頼んだパフェの倍ほどもあるビックサイズ。その大きなパフェを愚弟は、アッと言うまに完食。聞くところよると「凶暴に甘い物が食べたい気分」だったらしい。執拗なまでに「連れて行ってあげる」と迫ってきた謎が解けて、スッキリした。
私達のテーブルの1つ向こうのテーブルでは、30代後半とも思しき男性が、1人で資格試験の勉強をしていた。内容は分からなかったけれど、テーブルに一杯参考書を広げで、黙々とペンを走らせる姿は神々しくさえあった。黙々と頑張る人の姿は美しい。
深夜のファミレスで勉強する人がいる……というのは、何かで読んで知っていたが、自分の目で見るのは初めてだった。あの男性は身なりや雰囲気から察するに、家族持ちのお父さん…てな感じにお見受けした。「書斎を持つなんて夢のまた夢」って人なのだろう。昼間働いて、深夜に勉強だなんて偉いなぁ。彼が、なんのために勉強しているのかは知らないけれど、試験が上手くいくといいのになぁ……と思った。
ちなみに深夜のチョコレートパフェはとても美味しかった。
明日から、また一週間。次の週末は遠方の友人を訪ねる予定。今からとても楽しみだ。それを励みに頑張って働かなくちゃね……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。