遅ればせながら、システム手帳に挟む中身の紙を買ってきた。
携帯を持つようになってから、毎年のように「今年でシステム手帳は捨ててしまおう」と思うのに、持ち続けてしまう魅力はなんだろう。当時、背伸びをして購入した焦げ茶色の革で出来たシステム手帳は、年月を経て良い色になって……いるはずだったが、今では薄汚い「手帳の皮」に成り下がっている。
手帳を買うことは自分の中にある何かを守りたいという表れのような気がする。
懐古主義なのかも知れないし、手帳を持っている自分というシュチュエーションに酔っているだけなのかも知れないけれど、たぶん来年も手帳の具を買っているだろうと思う。システム手帳から古い用紙を外す時の感慨深さは、ちょっとした快感なのだ。たとえ……ほとんど活用されていなかったとしても。
明日は遠くの友人が大阪へやってくる。ネットという場所で知り合ったSちゃんとは地元の友人よりもずっと密な付き合いをしている。大人同志の友人付き合いって難しい。「忙しくて会えない」とか「遠いから会えない」とか「日々の生活に追われてメールを書くのも億劫で」とか。だけど、それって詭弁だと思う。忙しくても、離れていても、失いたくない関係というのは全力で続けようと努力するもの。理由を探す程度では、本物の関係じゃない……ってことなのだろう。会うことだけが全てじゃないとは思うけれど。たとえばメールで。手紙で、電話で。
結局のところ「あなたのことを大切に思ってます」って意思表示が必要なんだろうなぁ。誰かから大切にされたり、ちょっと特別な扱いを受けるのって、かなり嬉しい。
まぁ、そんなこんなで友人と会うのが楽しみでならない。もっとも、実際会ってのお喋りは、毎度馬鹿馬鹿しい話ばかりなのだけど。でも、そこがまた楽しいのだ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。