白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2005年11月01日(火) 単純なこと

自殺現場を見て気持ちがアップダウンしたおかげで、ふとしたことに気が付いた。

私は来年の2月に結婚を控えているのだが、33年も生きてきて、いまだに「燃え上がるような恋」というものを知らずにいる。未来の夫とは6月に出会ったばかりで、世間的にはスピード婚だと思うのだけど一目惚れではなかった。その上「枕で涙を濡らした夜」なんてのも経験がないし、結婚を控えて気持ち的に盛り上がってはいるものの、巷に溢れるドラマティックな恋人達のことを思えば比較的、淡々とした交際だと思う。

「じゃあ、なんで結婚しようと思ったの?」と問われたら「好きだから」って説明するのが妥当なのだと思うけど、たぶんそれ以上に「なんだか分からないけど、この人となら結婚してもいいな」と感じただけなのだと思う。

しかし今回、未来の夫が「自殺しようとしてた人は助かってた」ということを教えてくれて、ふと気が付いた。自分のことを、いつも気にかけてくれる人がいる…って、ありがたいなぁ……と。

ずいぶん前に、この日記で「自分はずっと、誰かの2番目の存在として生きていくのかな」と嘆く文章を書いたことがあるけれど、少なくとも今は「誰かの1番」になっている訳で。単純なことではあるけれども、私には奇跡的な出来事のように思えてならない。

自分のことを大切に思ってくれるのが嬉しいと思う。そして私も彼と、これから築いていく新しい生活を大切にしたいと思う。今回の出来事では、嫌なことを思い出したりして、1人勝手に凹んだけれど、自分を振り返る良い機会だったのかも知れない。

……などと、珍しく惚気話を書いてみた訳だが。明日は遠く現場に出掛けるので、恐ろしく朝が早いのだ。早く寝ようと思うのに、夕食の後片付けもしていなければ、お風呂にも入っていない。PCで遊んでいる場合ぢゃない
のである。さっさと用事を片付けねば……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2003年11月01日(土) 幸せアイテムを2つばかり
2002年11月01日(金) いい日旅立ち。
2001年11月01日(木) 欝で逝った祖母の話。

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