「ごまめ」という言葉が全国区ぢゃない…ってことを知って驚いた。
私の言う「ごまめ」とは、おせち料理の「ごまめ」ではない。大阪の子供達に伝わる掟というかルールのようなもの。鬼ごっこ系の遊びをする際「鬼にならなくてもいい」という特権を「ごまめ」と言うのだ。
「ごまめ」とは、たいてい遊んでいる仲間の最年少の子に与えられる。年の離れた兄や姉にひっついてきた幼い妹や弟は鬼ごっこ系のシビアな遊びに入ることが難しい。対等に遊べないからと言って仲間はずれにする訳にもいかないし、仲間に入れたとしても標的にされてもイケナイ。
そこで登場するのが「ごまめ」というシステム。「ごまめ」の子は、一緒に遊んでいても「鬼にならなくてもいい」という特権を与えられるのだ。「鬼ごっこをしていて、本気で追いかけられない立場なんて、ちっとも楽しくないのでは?」という疑問が生じるところだが、それはそれで上手く遊んでいたように記憶している。幼い妹や弟は半人前とは言うものの「お兄ちゃん、お姉ちゃんの仲間に入れてもらえる」ってだけで満足していたように思う。私はお姉ちゃんの立場だったので「ごまめ」の経験は無いのだけれど、愚弟などはよく「ごまめ」になっていたように思う。
同僚に「ごまめ」というシステムの説明をしたらば「私の住んでる地域では『ごまめ』に相当するような言葉も無かったよ」とのこと。「ごまめ」は大阪だけのローカルルールなんだろうか……と気になって調べてみたらば、呼び方は違えど、全国的にあるシステムだってことが分かった。くわしくは
ココを参照のこと。
だれが考えたは知らないけれど、上手いシステムだなぁ…と思う。子供って案外、ちゃんと独自の社会を作ってるんだなと、あらためて感心した次第。今の子供達も、そんなに風に遊んでいるのかなぁ。大人になって久しいし、子供もいないので今時の事情なと知る由もないのだが。
他の地域では「ごまめ」とは言わないんだなぁ。トリビアの泉ではないけれど「へー・へー・へー」な発見をしたところで今日の日記はこれにてオシマイ。