白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2005年05月21日(土) 宝塚歌劇の魅力。

宝塚歌劇を観に行ってきた。

取り立てて誰のファンだとか、猛烈に好きだと言う訳ではないけれど、宝塚のキラキラした空間が好きでならない。同行した友人に「私にとって降りた瞬間にワクワクできるのは、宝塚駅と東京駅だけです!」なんて話をするくらい、宝塚駅に降り立った瞬間から心浮き立つのを感じるのだ。

芝居が『長崎しぐれ坂』ショーが『ソウル・オブ・シバ!!』の2本立て。芝居好き人間としては、ショーよりも芝居の方が楽しみなのだが、芝居はサッパリ駄目だった。何が駄目ってお話が駄目。小説で読むには面白いのだろうが、宝塚向きで無いと言うか、トキトキが無いと言うか。友人達も不満だったようだが「これって、私達だけがブーブー言ってるのかな?」と思いきや、前の席の御婦人も後ろの席の御婦人も、気持ちよく扱下ろしていたので、どうやら本当にイマイチだったらしい。

ショー『ソウル・オブ・シバ!!』は、けっこう良かった。ショーはあまり好きでない私も楽しむ事が出来たくらいだ。宝塚らしいレビューだったと思う。アラビア風ダンス、男役のタキシードダンス、ニューヨーク舞台のダンス……宝塚のお約束が勢ぞろい。トップさん達が羽を背負って大階段を降りてくる頃には、すっかり良い気分になっていた。

久しぶりに宝塚の舞台を観て、ふと気付いたことがある。宝塚へは何度か足を運んでいるが「面白かった。良い舞台だった」って時よりも「イマイチだった。不完全燃焼な舞台だった」って時の方が、むしろ多いのだ。帰り道の阪急電車は友人とイマイチだった部分を語り合うのが恒例行事。アタリハズレが激しく、ハズレた時の酷さったら格別なのだ。それなのに「あぁ、また宝塚行きたいなぁ」と思ってしまうから不思議である。

乙女を意識した街の雰囲気が好きだ。「生きるの死ぬの」と言ったコテコテの恋愛を見せてくれるのも良い。頭がクラクラするような派手な舞台と衣装を見ると、それだけで楽しい気分になる。私にとって宝塚は意次元空間なのだ。だからこそ日常生活からトリップできるし、それが素晴らしいストレス発散となるのだ。

宝塚帰りに大阪で夕食。思いつきで入ったお店が素晴らしく美味しくて、久しぶりに美味しい食事とワインを楽しんだ。「通いたい店」が1軒増えて嬉しい限り。

異次元空間に遊び、ストレスを発散したおかげで「また頑張らなきゃ」って気になった。思い切りよく遊ぶと「自分の成すべき務め」ってヤツがハッキリ見えてくるような気がする。とりあえず日曜日はお弁当用の冷凍食品作成に励もう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2003年05月21日(水) 同志Fの近況。
2002年05月21日(火) 贈り物を買う。

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