歯の詰め物が取れたので歯医者さんに行った。
隣のビルにある歯科医院は、院内が非常に美しく、受付のお姉さんは別嬪さんで優しいし、待合室や診療室にはシャガールのリトグラフがかけられていて、おまけに先生は素晴らしく上手ときたもんだ(いつ麻酔をされたのか分からないくら麻酔がお上手でいらっしゃる!)しかも昼休みの時間帯も診察してくれる。こんな歯科医院なら、しばらく歯医者さんに通うのもやぶさかではないな……と思っていたのだが、私の診療は先週と今週の2回こっきりだった。
「最近歯医者に行ったのはいつですか?」と問われて「随分前の話過ぎて、いつが最後だったか分かりません」と答えたらば「そうでしょう、そうでしょう。治療跡が古いですからね。今は治療に、こういう素材は使わないんですよ。ひと目見て、あまり治療を受けていない歯だと分かりましたよ!」と嬉しげに語る主治医は、なかなか可愛いオッサンで「優等生の歯です」とお墨付きを戴いたのは、とても嬉しかった。
歯医者さんに行って、恐い思いも痛い思いもしなかったなんて、こんなに嬉しいことはない……のだが、ちょっぴりショックなことを聞かされた。
私の口は……非常に小さいらしい。子供並みに。
私自身、口が小さいと言う意識はあったので、歯ブラシは「小さめヘッド」を選んでいたのだが「子供用の歯ブラシで充分です」と言われてしまった。15年以上、自分は大人サイズの口を持っていると信じて、大人用の歯ブラシを使い続けていた私の立場っていったい……身長143センチ。足のサイズ21センチ。本体が小さいのだから、各パーツも小さくて当然と言えば当然なのだが。
明日は仕事帰りに駅前スーパーで子供用の歯ブラシを買ってこようと思う。
大きさには自信がないけど、機能はそこそこ搭載してるから、なんの問題もないぜ! と自分に言い聞かせつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。