白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

目次過去未来

【検索からお越しの方へ】
日記内検索をご利用いただくか、読書関係のお探し物はHPへお越しくださいませ。
当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2004年12月04日(土) コンビニデザート

昨夜は甘い物が食べたくてたまらなかった。仕事帰りに何か買って帰ろうと思うも、時間が遅すぎて目ぼしいケーキ屋は閉まっていたし、何より遠回りしてケーキ屋へ行くほどの元気など無かった。

そうだ。コンビニへ行こう!

近頃のコンビニはデザートの種類も豊富で「劇的に美味しい」ってものがある訳ではないけれど突然襲ってくる「甘い物が食べたい」という発作を抑える程度なら充分に事足りる。自宅最寄駅を降りてウキウキとコンビニへ向かった。夜のコンビニは会社帰りの勤め人がウジャウジャしていた。みな小腹が空いていたのだろうか? あるいは晩酌のツマミを買いにきたのだろうか? 私は迷うことなく、デザートコーナーへ直行した。

タイミングが悪かったのか、売り切れてしまったのかデザートコーナーは品薄だった。が、我が家は3人家族なので、何某かのデザートを3つ買えば良いのである。シュークリームでも買って帰ろう……とて手を伸ばした瞬間、40代前半と思しきサラリーマンが、猛ダッシュでやってきたかと思うと、私を押しのけるようにして、僅かに残っていたシュークリームだの、エクレアだの、ロールケーキだのを強奪していった。

彼もまた残業帰りだったのだろう。アルコールの匂いはしなかったから。家族に「今日は帰りに甘い物でも買って帰るね」と約束でもしていたのだろうか? その瞳は戦う男のものだった。「絶対に何か買って帰る」という気迫に満ちて、私など到底太刀打ちできるような相手ではなかった。

目ぼしいものが無くなってしまったデザートコーナーで呆然としていても仕方がないので、何も買わずに撤収することにした。が、不思議と腹は立たなかった。なんちゅーか。そういうお父さんって、いいなぁ……と思ったりして。お父さんに限ったことではないのだけれど、自分以外の人を想って行動する人ってのは、とても素敵に見えるのだ。

今日は買い物帰りに何か甘い物でも買うとしよう。毎週、恒例の食料買出しに行かなくちゃなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


目次過去未来


エンピツ投票ボタン(押していただけると励みになります)↑
My追加

yurarraをフォローしましょう

【同月同日の過去日記】
2001年12月04日(火) どうしても慣れないこと。

白蓮 |MAILHP