白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2004年09月21日(火) 負け犬未満。

渡りに船の美味しい仕事は競争相手に負けてしまった。

あまりに好条件だったので、がっかり度もひとしお。なんちゅーか。「家のことが心配」と言いつつも、合宿研修ってのに惹かれていた部分もアリ。これは「現実から逃げ出そうなんて愚かなことは考えずに主婦業に励め」との神のお告げかも知れない。さようなら月収4万円増。それにつけても残念だ。雉も鳴かずは撃たれまじ……ではないが、いっそ知らなければ、こんなにがっかりもしなかったのになぁ。

派遣先の担当者が説明のため来社。更新なしの事前連絡が1ヶ月を切ったことを平謝り。当然である。そして「白蓮さんの方がPCスキル的には明らかに上なんですが、もう1人の人の方が図面を描く部分で優れているとのことで、こういう結果になりました」とのこと。「私の方が明らかに上」ってのは、なんやねん?

そして腑に落ちないのが「図面を描く部分では、相棒の方が上」というところ。今の仕事は「図面を描く」という意味ならば、CADスクール卒レベルでも充分に出来る簡単な修正しかしていないと言うのに。むしろ図面データを転がしていく能力が必要な部署なのに、そいつは苦し過ぎる言い訳である。「で、実のところは何が原因なんですか?」と聞きたかったのだが、喧嘩をしても自分の得にはならないので、にっこり受け流す。

しかしながら腹立たしかったのは、盗人の局が、私が今月末で辞めること聞きつけ、嬉しそうに話しかけてきたことである。「せっかく慣れてきたのに残念だ」だの「貴女なら、きっといいお仕事見つかるわ」だのと満面の笑み。考え過ぎかも知れないが「白蓮は仕事は出来るが使い辛くてかなわん」なんて話にでもなっていたのだろうか。直上司とは上手くやっていたはずなのになぁ。かなり凹む。

思えば、今まで派遣では働いてきて嫌な辞め方をしたことは1度もなかった。引継ぎ等に苦労したことはあったが、契約上はスマートに終了していたし、担当者の対応も非常に気持ちの良いものだった。言うなれば、私は派遣社員として「痛い思いを1度もしたことがなかった」のである。これも、また経験。自分の財産ってヤツやね……と言い聞かせようと思うのだけど、やっぱり悔しさは拭いきれない。

今日は目一杯負け犬な心境。来月から無職者だし。負け犬の定義が仕事をする独身女性であるならば、私は完全に負け犬未満となってしまう訳だ。

いつまでもブルーな気持ちを引き摺っている場合ではない。働かなければ、それこそ生活の危機なのだ。う〜む。とは言うものの、今回の事件はかなり効いたなぁ。ボディブロー炸裂って感じだ。ま。そのうち上昇するだろう…ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2002年09月21日(土) 犠牲になるとか、ならないとか。

白蓮 |MAILHP