関西地方に台風がやってきた。
台風が来て喜ぶのは学生さんくらいなものだろう。社会人には何ら関係ない……って訳で本日は普通に出勤。電車も普通に運行していた。それなのに……職場の門は閉まっていた。私が派遣されている会社は母体が船会社で海沿い建っている。広大な敷地の工場を貼り巡る塀は刑務所さながらの高さで、正面の門は頑丈な鉄製だ。その鉄製の門が閉ざされているのを見て呆然としたことは言うまでもない。
守衛さん曰く「台風がくると自宅待機なんだけど連絡がないなら業務があるのかもね」とのこと。船舶部門は問答無用で自宅待機らしいのだが、私が働いているのは遊具部門だ。守衛さんに、そう告げると「ぢゃあ、その階段を上って入りなよ」と言われた。
それは階段と言うよりも、むしろ鉄製の梯子だった。
高いところが苦手な人だったら上れないんぢゃないかと思われる梯子だったが「馬鹿と煙は高いところが好き」という格言どおり高いところが大好きな私は梯子を上って工場内に進入。まっすぐにオフィス棟へ向かった。が、しかし。設計の人々は誰1人いなかった。出勤していたのは派遣チームだけという有様。社員さんには自宅待機の連絡があったらしいのだが、派遣社員には連絡が来なかったのだ。
そんなこんなで今日は降って沸いたような休日となった。
しかし……だ。台風のさなかに遊びに行く訳にもいかず、映画の1回目の上映を観るには早過ぎる。なので大人しく自宅へ撤退。貴重な「平日休み」を生かして午前中は地元で役所の用事。「さて。午後から何をしよう」とウキウキ。大人買いした漫画を読もうと思いつつ、お弁当を食べた後は夕方まで惰眠を貪ってしまった。知らず知らずのうちに草臥れていたらしい。だが、寝て過ごす休日ほど切ないものはない。
「日曜は出勤だったし、まぁ、いいか」と自分に言い聞かせるも、イマイチ納得がいかない感じ。イマイチな1日は過去へ葬り去ることにして明日から気を取り直して働くかな……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。