白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2003年09月12日(金) ますます嫌いになってゆく

台湾の関連会社からお菓子が届いた。先日送った本のお礼なのだとか。義理を重んじるお国柄なのだろうなぁ。箱びっしり入った月餅のようなお菓子。名前はわからないけど、喜び事とか、お祝い事とか、お礼とか、そういう時に食べるお菓子……のような気がした。こういう時は「日本語しか喋れない」ってのは不自由でいけない。とは言うもののの、本を探して送った人間としては、任務完了って感じで、嬉しかった。

ま。それはいいとして……だ。

台湾からのお菓子は、中国のお菓子にありがちな「大きくて甘い」タイプで、日本人だったら1個食べたらお腹一杯、胸一杯になりそうなものだった。送ってくれたはいいけれど、社員の数には足りなかったので「甘いもの好きな人」リストの上から順に配るか、欲しい人が勝手に取って食べるかにしてもらおうと思っていた。興味はあったけれど、私はたぶん苦手な味のような気がしたので「数も足りないし今回はパス」と思っていたらば、上司Jから「食べませんか?」と声を掛けられた。

上司Jは「こんなに大きいお菓子は私1人で食べられないので半分こしましょう」と言う。遠まわしに食べたくないとアピールしたらば「甘いものは嫌いですか?」と問われた。そうではないと伝えると、上司Jは「じゃぁ半分こしましょう」と言って、自ら給湯室へ行き、果物ナイフでお菓子を半分に切って私のところへ持っきてた。もう半分は、その場で上司Jの口の中へと消えていった……

唖然として、開いた口が塞がらなかった。

私は本来「半分こ」ってシュチュエーションが大好きだ。「数は足りないけど、分け合って食べましょう」てのも「美味しそうだけど1個も食べられないから」てのも良いなぁ……と思う。が。しかし、それは親しい間柄の中ではじめて成立するんぢゃなかろうか? 上司と部下との間で(しかも親しい訳でもない)そういうことをするのってオカシイような気がするのだが……それとも私の気にし過ぎ??

私は結局、そのお菓子を食べなかった。

お菓子に罪はないのだが「今はお腹が一杯なので後で食べます」とかなんとか言って、その場で食べず、その後も食べる気にはなれなかった。嫌いな人なだけに「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」で、人を見る目が濁っているのかも知れないけれど、先日の「クリスチャンですか?」発言にしても、今回のことにしても上司Jは思考回路が少しズレているような気がする。悪人ではなさそなのだが、なんか変なんだなぁ……上司Jって。

明日から三連休。大っ嫌いな上司Jの顔を見なくてもすむことだし、気を取り直して休日を迎えよう……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。

<追記>帰り道。赤い火星を見てシャア・アスナブルについて考えた。
     彼は彗星であって火星ではないのだが、なんとなく。


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【同月同日の過去日記】
2002年09月12日(木) 言わない優しさ。言えない強さ。

白蓮 |MAILHP