白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2003年09月11日(木) かもめのたまご

友人から「かもめのたまご」を貰った。

言葉の通り鴎の卵ではなくかもめのたまごというお菓子である。岩手の銘菓で私の大好物なのだ。「ひよこまんじゅう」系の黄身餡&皮の上にホワイトチョコが薄っすらとコーティングされていて、その名の通り「卵」のような見た目をした愛らしいお菓子だ。

「餡子にホワイトチョコなんて気持ち悪い」と思われるかも知れないけれど、機会があれば、騙されたと思って食べてみてくだされ。私も「騙された」と思って食べて、そのままファンになったクチなので。

「かもめのたまご」は銘菓なのだで、現地の御土産物店でないと買えないはずなのだが、最近では大阪でも打っているお店があるらしくて、友人は大阪で購入したとのこと。しかもスタンダードバージョンではなくて、季節の味を追った秋限定バージョンの「栗味」だった。

そうだよ。栗だよ。暑いむど、もう秋なんだよ!

あらためて感動してしまった。足踏みしているように見えたとしても、ちゃんと季節は巡っているのだなぁ。もちろん栗味の「かもめのたまご」は美味しかった。「かもめのたまご」は、ちょっと甘すぎるくらい甘いのだけれど、疲れてるときなどは、その甘さが最高に美味しいのだ。「かもめのたまごを愛する会」なと作って、応援したいくらい好きだ。

それにしても「誰が自分の好物を覚えてくれている幸せ」って良いもんだなぁ。自分がそれを受ける場合もあれば、食べ物を見て誰かを思い出すこともある。それは現役で生きている人もいれば、故人もいる。食べ物を見て「あっ。これって、○○が好きだったよなぁ」と思う時、その人はきっと優しい表情をしているのだと思う。食糧難の時代を知らない私達の世代は、食べ物は幸せな思い出と直結するからかも知れない。

「誰かが自分の好物を覚えてくれている幸せ」を噛み締めつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2002年09月11日(水) 海の神戸。山の神戸。

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