白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2003年06月19日(木) お父さんと呼んでね?

居間の壁掛け時計が壊れてしまった。

壁掛け時計がなくたって、時間を知る手段は多い。
TVにも時刻表示があるのだし、目覚まし時計や、携帯電話の時計もある。
しかし、無いとなると何気に不便だったりするのが居間の壁掛け時計。
修理に出すと、かえって高くつくようなので新しいのを買うことになった。

昨夜、食事の後で新聞を読んでいたらば「新しい時計」についての話になった。
「どこで買うか」とか「どんなタイプのものを買うか」とか。
私は時計なんて時間が分かれば、それで充分だと思っているので
電気屋で買おうが、時計屋で買おうが、ホームセンターで買おうが
それが「時計」であるなら、どうでもいいや……と思っているのだが
乙女な母は時計にもドリームを持っていたらしく
「反対されるかも知れないけど」と遠慮がちに前置きをしてから意見をのべた。

「オルゴールが鳴ったり人形が出たりするような可愛いのが欲しい」と。

愚弟は、いささか不満そうだったが、私は全然OKだった。
オルゴールが鳴ろうが、人形が踊ろうが、時間が分かればいいわけで
お気に入りの壁掛け時計を買うことで乙女な母がご機嫌になるなら安いものだ。
……て言うか、私にとって新しい時計は「どうでもいいこと」でしかない訳で。
「いいんちゃう。母の好きなのを買ったらいいよ。母に任せる」
新聞を読みつつ答える私に愚弟が言った。

「おっさんみたいや……」

いつの間に私は「おとうさん」の役目を負うようになったんだろう?
確かに物の考え方が、なんだかオヤヂ染みているような……
家庭内のゴタゴタとか、雑用には係わりたくないと思っているところとか
「そろそろ家族サービスしないとマズイかな」とか思ったりするところとか
新聞読みながら、家族団欒に参加してるフリするところとか。

このさい「おとうさん」って呼んでいいから、静かに新聞を読ませてくれぇぇぇ。
……と言いたいのをグッと堪える私であった。
私、世間のお父さんほど収入は良くないけれど
食事の支度もするし、後片付けもするし、家庭内雑用だってするので
粗大ゴミ扱いされる心配はないだろうと思われる。
……ある意味、粗大ゴミで捨ててくれてた方が嬉しいような気もするが。

ま。それより何より、居間のクーラーが昇天したので
差しあたって、時計よりもクーラーをなんとかしなくちゃいけない。
土曜日にでもニノミヤに行ってこなくちゃなぁ
……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2002年06月19日(水) 飛び込んじゃった人達って?

白蓮 |MAILHP