今日は『ぼくんち』を観てきた。
取り立てて観たかった訳ではなかったのだが、知人の関係者が出演していたので。
たまには日本映画を観るのも良いかな……とか。
ものすごく不愉快極まりない映画だった。
映画を観て「面白い」とか「面白くない」とか「良かった」とか「イマイチ」とか
良いにつけ、悪いにつけ「それなり」の感想を抱くことはあっても
「不愉快極まりない」という感想を持つなんてのは珍しい。
私は原作を読んでいないので、なんとも言い難い部分があるのだが
こんなに「大っ嫌い」と思った映画は、あまりない。
原作もあんな感じなのか、それとも映画化によって、あんな感じになったのか。
本筋は悪くないと思うのだが、人間の描き方にムカついた。
意識して、ああいう演出をしていたのだとは思うのだが
主要登場人物以外の人間を、知的障害者風……というのか
「なんだか歪んでいてオカシナ人」として表現されていたのは何故なんだろう?
岩井俊二みたいな、芸術的っぽい雰囲気を出したかったのだろうか?
それとも、原作じたいが、そんな感じのものなのだろうか?
岩井俊二も時としてグロテスクな表現をすることがあるけれど
あの人の作品には、そこはかとなく「愛」が感じられるので
「ムカつく」なんて思ったことはないのだが
『ぼくんち』は駄目だった。私にとって2003年度における最悪の映画になるだろう。
映画を観て、こんなに不愉快になって、怒ったのは久しぶりである。
……て・ゆ・か、もしかしたら初めてのことかも知れない。
あの作品からは「悪意」さえ感じてしまったのだ。
こんなに「大っ嫌い」ってものに出会うのもめずらしい……
今日は嫌なものを観てしまったけれど、明日は良い休日にしたいな
……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。