白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2003年02月11日(火) 婆さまと介護保険と。

最近、お向かいに住む一人暮らしの婆さまの体調が良くない。
持病の腰痛が酷くて、寝込むというほどではないのだが
日常生活の動作が辛くなってきたらしくて
介護保険を使って、ヘルパーさんを頼むことになった。

ヘルパーさんが来てくれるのは朝夕に1時間づつ。
土曜も日曜もなく毎日訪ねてくれて婆さまの家事をフォローしてくれる。
「ビバ! 介護保険!」と言いたいところだが
現実問題としては、なかなか手放しには褒められない部分がある。
向かいの婆さまは借家暮らしをしているものの
経済的に豊かなので、ヘルパーさんを頼むのも支障はないのだが
年金の支給状況や、懐具合によっては
ヘルパーさんを頼むのをためらう人も多いのだとか。

ヘルパーさんと少し話をする機会があったのだけれど
なんだかなぁ……って思ってしまった。
もちろん、なにも無いよりは、ずっとマシだと思う。
だが実際は「頼りたいのに来てもらえない」という状況が多いらしく
実際に仕事をしているヘルパーさんのジレンマも大きいらしい。

死ぬまで健康でいられるのが理想だが、なかなかそうはいかない訳で。
1人でしっかり生きていくのも良いし
家族に支えながら生きていくのも良い。
だが、どんな選択をしても「老いる」というのは大変だなぁ……と思った。
TVに登場するような、お達者なご老人ばかりなら
どんなにいいだろうなぁ……と思ったりする。
自分自身も避けては通れない道なだけに
こういう機会があると「うむむ」と考え込んでしまうのだ。

まぁ。どんなことでも「なるようになる」訳で
そんなに憂いてばかりいても仕方がないのだけれど
ちょっとは興味を持っていかなくちゃなぁ……と思ったりしたところで
今日の日記は、これにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2002年02月11日(月) 夢見る建築士・2〜なんと家族が増えたのです〜

白蓮 |MAILHP