白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

目次過去未来

【検索からお越しの方へ】
日記内検索をご利用いただくか、読書関係のお探し物はHPへお越しくださいませ。
当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年11月17日(日) 骨董市を楽しんでみたり。

失業生活21日目。今年3度目の紅葉狩へ行ってきた。
乙女な母をワゴンRに乗せて地元の山……と言うか(?)名刹へ。

今年は紅葉が美しい…ってな話を耳にすることが多いけれど
実際、わざわざ出掛けなくても
地元でも充分綺麗だよね〜ってな満足度であった。
もっとも京都の名刹と較べると笑っちゃうくらい大味で
赤い紅葉の横に、黄色い銀杏って庭としてどうよ?
……とか思う場面もあったのだが、それもまた味わい深いものだった。

偶然にも「骨董市」の立つ日だったらしくて
道沿いに野店がズラリと並んでいた。
TV番組の『お宝鑑定団』の影響があるのかどうかは知らないが
素人まがいの骨董屋さんが出品しているラインナップは面白かった。
妖しげな壷、刀の鍔、蓄音機、掛け軸、橋幸夫のレコードetc.……

店番をしながら、うどんを食べている店主はいるし
見るからに由緒正しそうな雑種が店先の石油ストーブの前で寝ていたり
↑飼い主は寒そうに店番をしているんである。
なんだか、ど〜でも良さそうな、やる気のない雰囲気がとてもよかった。
売ることよりも、むしろ「お店屋さんごっこ」を楽しんでいるといった感じ。

骨董市を冷やかしたり、神社をちょろっと参拝してみたりして山を降りた。
ウナウナと曲がりくねったカーブを行く時に
母の口から出たのは父の思い出話だった。
脳が犯されて、自失しちゃった父が徘徊活動をするようになった父を
この辺まで迎えにきたことがあったよね……なんて思い出などを。
不肖の娘は、父のことなんて母に言われるまで思い出すこともなく
過ぎたことより、明日のこと……ってスタンスで聞いているので
ちょっと神妙な気持ちになってみたりもした。

それにしても今日は、あたたかくて気持ちの良い1日だった。
乙女な母もご機嫌だったし、自分に花丸をあげたい感じである。
素晴らしきかな失業生活!
仕事を再開したら、こんなにノンビリできないんだよなぁ〜
などど現実的なことを思いつつ
今日の日記はこれにいオシマイ。


目次過去未来


エンピツ投票ボタン(押していただけると励みになります)↑
My追加

yurarraをフォローしましょう

【同月同日の過去日記】
2001年11月17日(土) 帰る場所がないということ。

白蓮 |MAILHP