白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2002年10月24日(木) 『Dolls(ドールズ)』

昨日は『Dolls(ドールズ)』を観てきた。
↑最近日記の更新時間がマチマチなので時間軸がズレているらしい。
ものすごぉ〜く観たかった……ってほどではなかったのだが
なんとなく映画を観たい気分で、なんとなく邦画な気分だったので
とりあえず観てみたのだが、これが以外に面白かった。

濃ゆくて、クドイ恋愛映画だった。
けっこう「ネタが命」ってなタイプの作品なので多く語れないのが残念。
3組のカップルを絡めて、物語が進んでいくのだが
その設定はベタ過ぎるというか、黄金パターンというか。

出世のために彼女を捨てた男と、捨てられて精神に異常をきたした女。
捨てた女を忘れられないヤクザの親分と、自分を捨てた男を待つ老女。
事故で顔に傷を負ったアイドルと、彼女に全てを捧げるファンの男。

北野武って浪花節というか「定番」好きだったのだろうか?
それとも「やっぱ基本が1番だし」とて受けを狙ってみたのだろうか?
使い古された設定だっただけに、説明を観なくても
さ〜っと物語の中に入っていくことができた。
「そこまでやるか?」と思う反面、上手い使い方だと思ったり。

「愛の物語」ではなくて「恋の物語」だった。
北野武の映画は、暴力的なものをテーマにしたものが多いけれど
この作品も、どことなく暴力的なものを感じた。
突き詰めていく「恋」ってのは暴力的だなぁ……と思ったのだ。
育む愛ではなくて、突っ走って、ぶっちぎる恋を
傍観者の視線でもって、追っかけていたという感じがしたのた。

「恋」といっても、色々な形があるとは思うが
ちょっぴり暴力と似たところがあるのかも知れないなぁ……
↑ものすごく主観的な感想だけど。

「文楽人形との絡み」とか「日本の四季の美しさ」も良かったけれど
突っ走る恋の形を上手く描いた作品だなぁ〜と思った。
新しさや、新鮮さには欠いていたのは、少し残念だったが。

ちょっと鬱陶しい系の作品だったけれども
フランス映画を観た時のような後味の悪さもなかったし
ちょっと以外に面白くて、得した気分になってしまった。
それでもって、大画面で観た紅葉があまりにも美しかったので
今年は紅葉を観にいくぞ〜と心に誓った。

そんなこんなで、昨日観た映画の感想を書いてみたところで
今日の日記は、これにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2001年10月24日(水) ダン!

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