|
|
■■■
■■
■ 手がつなぎたい。
初めて手をつないで歩いたのは、 去年の春頃。
遠出をして、遠くの街で手をつないで歩いた。
その時は、握った手をずっと離さなかったし、 かくれて、いっぱいちゅうもした。
その時間は、本当に少しだったのだけど、 初めてのことにドキドキして、すごく楽しかった。
2人でいる時間が多くなって、 いろんなところにも出かけた。 家から遠い場所に行くと、手がつなげる。
遠出が楽しみなのは、手がつなげるから。
道ばたでだきしめても、ちゅうしても、 かくれなくてもいいから。
前より、彼のことが好きになって、 前より贅沢になった。
遠くの街にいたって、 彼の知り合いがいないとは限らない。
いつ、誰が見ていたって不思議はないのだ。
頭の中ではわかっているけどね、 いつでも、手をつなぎたいよ。 付き合い始めたばかりの恋人みたいに、 ずっとくっついてたいんだよ。
だんだん、「もっと、もっと」って、 要求するものが大きくなってくる。
わたしはバカだから、時折は泣かないと、 彼が結婚してること、忘れそうになってる。 「結婚してる」って思っていても、 それを忘れちゃってる。
やっぱり、Kさんに会っていたのは、 無駄じゃなかったんだなぁ…なんて、今更思ったり。 Kさんに会っていた頃は、月に一度は泣いてたもの。 彼が結婚してること、絶対に忘れなかったもの。
2002年04月05日(金)
|
|
|