+++恋の味+++



 一週間の恋人 【1】

彼と会って、
でも彼を好きになっていなかった頃。

「このままじゃあいけないなぁ」
そう思っていた頃。

ひとりの男性に告白された。
ネットとは全然関係のないところで
知り合った男性。

わたしが困ったときには助けてくれて、
いろいろと優しくしてくれた。
その人と会ったのは、初夏で、
彼と出会う4ヵ月ほど前のこと。

わたしはその人と出会ってすぐの頃、
恋心の卵をその人に抱いていたのだけれど、
仲良くなってもちっとも進展する様子もなく、
「だめなんだなぁ」と諦め、
告白された頃には、
「どうでもいいかも…」という存在だった。

告白されたとき、その人は30代後半。
念のため、未婚、結婚暦なし(爆)

その人は何故かわたしに
かなり入れ込んでしまったようで、
告白された時は、押して、押して、
あとは半分泣き落としのような感じだった。

「お願い、付き合って」
という言葉に、
「とりあえず…、」
と一応付き合うことにした。

以前、「恋」で好きではない人と付き合って、
もうこんなことはしないように…と思っていた。
だから、その人とは、
「好きになれるかわからないけれど」
そう言って、付き合うことになった。
期待はしていたのだ。
以前、たった3ヶ月ほどまえに好きだったあの人なら、
きっと好きになれるだろう…って。

2002年03月22日(金)
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