+++恋の味+++



 キモチの余裕。

Kさんが言っていた。

「浮気のできる余裕のある、
家庭を作りなさい」



矛盾しているかな?
「わかんない」って思うかな?

わたしは、「なるほど」って思った。


家庭が安定していれば、
『必ず戻ってこれる家庭』があれば、
遊ぶ余裕ができるんだって。

家庭が安定していなければ、
浮気なんて、怖くてできないって。


そういうことも、あると思う。
それが、ずっと続くとは思わないけれど、
でも、そうやって浮気するひとは、いっぱいいる。


家庭が安定しているから、
ちょっと、遊んでみようと思う。
家庭が安定しているから、
ほかに刺激を求めてみたりする。

家庭が安定していたら、
夫婦の間に、それぐらいの『浮気』じゃ、
揺るがないくらいのつながりがあったら、
それは、
「ばかなんだから、しょうがないわね。
もう、二度としないでね」
そう言って、許されるものだと思う。

それが、決していいことではないのはわかるけれど、
そういうきずながあるふたりの間には、
どんなに恋焦がれたって、割り込めない。


だから、Kさんは、
「浮気のできる余裕のある家庭を作りなさい」
って、言ったんだと思う。

きずなのしっかりしていない、
余裕のない家庭なら、
「ちょっと、出来心」でも、それが地雷になるから。


相手に浮気なんて、されたくないけどね。
でも『浮気』で止まるのなら、いいと思う。
長く、一緒にいるために必要なのは、
相手を許すことだと思う。
『浮気』なら、許してやってもいいかな、と思う。
それが『浮気』であるなら。
ただの『遊び心・出来心』のうちには。


2002年02月24日(日)
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