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■ 記念日。
彼と会ってから、1年目。
チャットで出会ったのは1ヶ月くらい前だけど、 実際に声を聞いて、 彼を知ってから、1年が経ちました。
「もう、1年なんだね」
この言葉に、たくさんの想いがこもっています。
彼に会ったとき、 彼を好きになると想っていなかった。 彼は、恋愛対象外だと想ってた。
けど、違ったね。
1年間の間にすごくたくさんのことを話した。 すごくたくさんのことを知った。
最初、1年続くと想っていなかった。 もっと、早くに別れてると想ってた。 もっと早くに、彼以外の 好きな人ができていると想ってた。
「“こんなはずじゃなかったのに” そう、想ってるんでしょ。」
1年目が近づくのと一緒に、 何度も彼に言われた言葉。
そうだよ、こんなはずじゃなかった。 彼と1年もこんな関係を続けているなんて、 想ってもいなかった。
けど、1つだけ、
“1年後にはちゃんと好きな人と 幸せでいられればいい”
そう想ったことだけは、叶っていたよ。
今、一緒にいられること。 彼のことが好きで、彼も私が好きで、 気持ちが分かり合えてると想えること。 彼と一緒に“幸せ”を感じられること。
気持ちだけで、恋愛ができると想っていた自分。 恋愛は理性でコントロールできると想っていた自分。 1年前はどこかで、 “状況”が“幸せ”を作ると想ってた。
“結婚”が前提で、 一生一緒にいられると信じていられて、 誰にでも祝福される恋愛が一番幸せだと想っていた。
けど、違っていた。 私は今、彼以外の人に「愛してる」って言われても、 抱きしめられても、一生を約束されても、 幸せだとは想わない。
未来の約束が何もなくても、 足元が不安定で、いつ崩れてもおかしくないと 理性では理解していても、 それでも、幸せだと想える。
もし、明日別れることになっても、 哀しくて、泣き続けなきゃいけなくなっても、 時間が過ぎて、 いつか、 “幸せだった”って、今を思い出せる。
そう信じていられるようになった。 この恋が『幻覚』だと言われても、 『間違い』だと言われても、
それでもちゃんと『恋』だって、 『恋愛』だって、 『彼をあいしてる』って、言える。
私と彼は、それを信じてる。
2001年11月26日(月)
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