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kai
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2025年01月04日(土)
『rockin'on sonic』1日目

『rockin'on sonic』@幕張メッセ国際展示場

PULP素晴らしかった〜その上サポートのパーカッションににアダム・ベッツ(ショバリーダーワンのカンパニーレーザー)がいてたまげた…似てるな〜思ってたらメンバー紹介されてキエーとなる
(画像は軽井澤ソフトクリームの白樺ミルク)

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— kai (@flower-lens.bsky.social) Jan 5, 2025 at 1:23

近年のフェス名物(?)、軽井澤ソフトクリーム。「チョコディップソフト 牧場ブラック」がおいしいんだが今回はメニューになかった。ソフトクリームを溶かしたチョコレートに浸して予冷で固めるんだけど、ソフトが折れてチョコ缶にドボンと落ちたのを目撃したこともあったな……。フェスだと延々客が来るのでつくるのたいへんなのかもしれない。ミルクだけでもおいしかったです!

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今年から始まった年始フェスですよ〜。夏が本当にダメでエレグラ(昔11〜12月にやってたオールナイト大バコフェス)大好きマンなので、冬フェスうれしい。それにしても快適でした。インフルエンザ等感染症にさえ気をつければ(こればっかりは自衛だな)めちゃめちゃ過ごしやすい。恒例になってほしいなー。

屋内は適度な暖かさで底冷えもない。ロッカーやクロークが潤沢にある(自分は軽装だったので預けなくても大丈夫だった)。飲食スペースが充実していて休憩用のテーブルや椅子も沢山ある。トイレもそんなに並ばない。被りなしの2ステージなので移動に時間がかからず、その気になれば全アクトをフルで観られる。混雑具合も入場規制がかかる程ではないし、どちらのステージにもスクリーンがあるので、無理をしなければどこからでもストレスなく観られる。プレミアムチケットの販売はなくても、子連れのバギーや車椅子用のスペースもしっかり確保されており、キャパオーバーにはならないくらいの余裕がある。そしてああいうコンクリート打ちっ放しで天井が異様に高いイヴェントスペースにも関わらず音がよい。Creativemanとrockin' on、フェスのプロがつくったなー! という空間が用意されていました。いや〜快適快適。

あとなんや…治安がよかったな……(笑)。ラインナップが90年代から活躍しているバンドメイン、客層のターゲットが絞られているので参加者の年齢層が高めということと、翌週から仕事始めのひとも多かっただろうから「無茶するとあとあと響く! 仕事始めから休むことになってはまずい!」という自制が働くのかもしれん。でも思ったより若者もいた。SNSやサブスクで昔の曲にアクセスしやすくなっているので、それで興味を持って来たひとも多いのかも。うれしいことです。

ただrockin' on(というか山●洋一郎)とクリマンの主催ということで、山●に金を払いたくないという気持ちが強く(いろいろあるんですよ)ダラダラと購入を遅らせていたのだった。流石にいい加減買わんといかんか、とようやく12月25日夜にぴあで購入……の筈が、手続き途中で日付を跨いだら販売終了になってしまい狼狽。ひょっとして販売期間が25日の23:59迄とかだった? 早い! 年末年始営業の関係? 慌てて他を探すと、e+でスマチケだけが販売されていた。MIOさんと一緒にチケットとって頂きました有難うございます(どげざ)。前はタブレットでもスマチケ使えたのにー皆が皆スマホ持ってると思うなよとずっという。

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という訳で(?)着いたらまずごはん。アントラーズのサポーターでもあるMIOさんが、カシマスタジアム名物のお店が出てる! おいしいよ! というのでついていく。五浦ハムというお店。ホットドッグならぬ豚ドッグをいただきました。ソーセージが長い! うまい! パンもうまい! のんびり食べてさあ出発。

■FRIENDLY FIRES(GALAXY STAGE)
チラ見だったがえれえ好みだった。尖ったダンストラック、ハイテンションのヴォーカル。当時お名前はかねがね伺っておりましたが、実際に音を聴く機会を逃してしまったバンドのひとつ。そういうの沢山あったなー。今は大概サブスクやYouTubeを探せば音もライヴの様子も知ることが出来る。フェスに備えて「予習」しよう! という風習も最近になってのことですよね。いきなり現場で知って衝撃を受けるという出会いも愛していますが、やっぱ便利な世の中になったなーといきなり感慨に耽ったりしました。

■JIMMY EAT WORLD(GALAXY STAGE)
ヘイヘイJEWだよー! エモい! 十数年前チケットとってたのに(今はなきAX)仕事で行けなくて、以降なんだか疎遠になってしまってました。あのーあの頃だよ、孔雀の羽根がジャケの……「Chase This Light」! そういえばその前の「Futures」、電話ボックスがジャケだったな……時代の流れを感じる。
しかし皆さん今も元気でうれしい! エモい(再)! ジム、変わらん……歌声は勿論だが見掛けも変わらん。髪型といいファッションといい。アーとかオーとか言葉にならないシンガロングが沢山あるので、一緒に唄えて楽しかったです。「Sweetness」や「Bleed American」聴けてうれしかった。色褪せない名曲の数々。

■PRIMAL SCREAM(GALAXY STAGE)
2022年のソニマニ以来のプライマル、ボビたんゴキゲン。細身のラメラメスーツ(CELINEですってよ。探し当てるガチファン流石です)を着こなして、ゆらりと現れすうっと唄い出す。カッコええー。ときどき笑顔も見せ、いやあ丸くなったねえ、いい意味でなどと思う。終盤の「Loaded」〜「Rocks」ド定番4連チャンもすごかったが近作もバランスよく織り込まれていた。流石フェス慣れしている、貫禄のステージ。
しかし囁くように唄う場面で「シー、静かに」といったとき、興奮した客が騒いだらビシィとそこを指差しキルユーみたいになってたのウケた。てか当時の感覚からすると客に指導入れることすら珍しくない? 指導てか客とコミュニケートするんだと驚いた。そういや前述ソニマニの『Screamadelica』再現セットのときもフロアにマイク向けてたわね。でもそのときってコロナ下での開催だったので声出しNGだったんだよ(…)。
ボビたんが不安定なとき場を和ませてくれていたマニはバンドを離れたけれど(てか今何やってんだろう。元気でいて〜)、そうやってひとは大人になるのだった。
・Interview PRIMAL SCREAM Bobby Gillespie『自分なりにできる小さなことがきっとあるはず』┃AVE
めちゃめちゃいいこといってる! ガザ支援Tシャツも出していたし、しっかりアクションも起こしているんですよね。立派になって……(失礼)。

■ST. VINCENT(COSMO STAGE)
ぎゃーめちゃめちゃよい! バンドの演奏もよい! PULPに備えるため早退してしまったがめちゃめちゃよかったんですけど! フルで観たかった!
マーク・ジュリアナがドラム、ジェイソン・フォークナーがギターというのは聞いていたが(ちなみにマークは年末の自分のライヴが終わったあとずっと日本にいたそうです。そりゃいったん帰るのも面倒だもんな……)他のメンバーもキャラと演奏が立ちまくっている。
ロビン・フィンクみのある美形がセーラー服みたいな衣裳でアグレッシヴなベースを弾いている。あの子は誰!? と帰宅後調べてみたら、モデルでもあるシャーロット・ケンプ・ミュールという人物とのこと。ちなみにショーン・レノンのパートナーだそうです。ショーン「彼女は日本に出発。初めて離れる年末年始なんだ〜」てラブラブのツイート上げてたけどその後消しちゃってた。どうした。鍵盤の女性も格好よかったな……全員演奏は勿論ヴィジュアルがよい。
それにしてもアニー・クラークのカリスマよ。キュロット(って今でもいうの? そしてどちらかというとちょうちんブルマーのようでもあり……しかしそれが格好いいのよ!)姿で大股開き、ギターを弾きまくっていたかと思えばマイクロコルグみたいなミニシンセを操り、ハンドマイクで動き回ったりも。ジェイソンとのギター合戦も見応えあった。マークは真っ当はロックドラマーに徹していた印象。
どなたか書いてたけどNINみがあったな……特に『Hesitation Marks』ツアー時の。『Stop Making Sense』にインスピレーションを得たやつ。思えばアニーはデイヴィッド・バーンとコラボもしてた。この辺が好きなひとはヤられると思います。単独でも観たい!

■PULP(GALAXY STAGE)
そうなのよアダム・ベッツいたのよ知らなかった!  一昨年から参加してたんですね。 そうそうドラムもだけどマルチにいろいろやってた。
という訳で来日は27年ぶり、ライヴ観るのはお初のPULP!「Common People」聴きたいね〜と呑気に構えていたが、始まってみればいきなり「I Spy」! 畳み掛けるように「Disco 2000」! か、身体が覚えている! やべー! やべー! 当時クラブやミュージックチャンネル(YouTubeのじゃないよ!)、ラジオ(J-WAVE開局は大きかった)で耳にしたものばかり! 地上波TVでもbeatUKやってた時代!
皆さんいい感じにおじちゃんおばちゃんになっているのだが、それがまた格好いいんですよ。とはいえボビたん同様ジャーヴィスの体型の変わらなさに感嘆。細身のスーツ似合うー! 激しく変な踊りを踊るー! メガネときどきズレるー! か、かっこいい!!!
ケータリングにあったのかポケットから出したお菓子をバラまいたり(後で知ったが恒例のコーナーらしい)、日本で年越ししたそうで、滞在中撮った写真の紹介とそれにまつわるお話のコーナー(これも恒例だそう)も楽しい。ホテルのお風呂から富士山が見えたこと、元日から働いているひとがいたこと……優しい視線。
そういや菓子まくの、THE SPECIALSでテリー・ホールが飴やらティーバッグやらお箸やらを配ったの思い出した。そんなテリーももう鬼籍のひと。今のジャーヴィスと同じくらいの歳じゃなかったか。早いよ(泣)。
閑話休題。そうした心温まるお話をしつつ、日本語も沢山喋ろうとしてくれたジャーヴィス。「Sunrise」を「日の出」、「Pink Glove」を「ピンク(桃色だったか?)の手袋」というのはともかく「Underwear」のとき「下着履いてますか?」とかいって大ウケであった。直球すぎて曲名知らないひとはザワッとなってた。「Sunrise」の映像と照明の演出、日の出そのものでドラマティックが過ぎたな……オレンジ色の光を浴びて浮かび上がる、変な踊りを踊るジャーヴィスのシルエット。笑い乍ら泣いた。
キャンディダ姐さんがまた格好よくてさ。Farfisa Professionalのオルガンを滑らかに弾いたかと思えば、シンセ、サンプラーのツマミをブイブイ捻って音の礫を投げまくる。変な踊りを踊る(しつこい)ジャーヴィスを「おう、やってんなー」みたいな感じでニヤリと見やる。フルートグラスでワイン(シャンパンだったのかも)呑んでて、最後にカンパーイみたく掲げたのにシビれた。
「This Is Hardcore」も聴けて感激。「Common People」はアンコールで。オープニングの映像がバンドの挨拶とステートメントってな内容だったんだけど、英文の上に和訳を載せてくれて、その時点でこのライヴはアンコールなんだよ、と書いていた。バンドのアンコールでもあり、あなたたちが望めばアンコールがある、というような。歴史の重みを感じさせ、しかしその美学は今に繋がっている。来てくれて有難う! 新年からいいもの観た! サイケ映像で酔って例の目眩が起きそうになり、その間数分ステージを直視出来なかったのが無念であった。このくらいでもダメか! いやホント困るんですけど! なんとかしたい!

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終わってみればGALAXY STAGEほぼ全部観てるやんけ。被りがなく(音被りもないのがいい)各ステージの距離が短いので、片方が終わって移動するとすぐ次のアクトが始まる。自分の体力と相談しつつ、意識的に休まんとホントずーーーーーっと観ることになる。うれしい悲鳴です。明日が大本命なのでアミノ酸飲んで寝ました。