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2023年11月04日(土)
『FESTIVAL de FRUE 2023』DAY1 その2

と、その1で“魂の震える音楽体験”とかいっといて〆はこれかい! 本日の私的メイン、クラウンコアだー! ちなみに中の人は日中敷地内でカートを乗り回しており(ジェネヴィーヴ・アルターディたちも同乗)、手を振ったらにっこり微笑んで頷いてくれたがあれは「クラウンコアとは関係ありませんよ、ルイス・コールは出ませんよいませんよ分かってんな?」という圧だったんだろうか。そして帰宅後検索してみたが、私たち以外に目撃談がない。ひょっとしてすごくラッキーだったか。もしくは皆お約束を守って内緒にしてるのか。

■Clown Core(The Hall)

一応説明しておくと、Drs/KeyとSx/Keyのピエロ二人組で、中の人はルイス・コールとサム・ゲンデル。一度もそうだといってないですけど。YouTubeで発表されている楽曲では、仮設トイレや車の中で演奏しています。車の運転手はDJ DRIVER(今回ミックステープが売られていて初めて知る)、中の人は不明。誰だ。

ステージにトイレみたいな箱型テントが搬入されザワザワ。まさかもうこの中に……? 後方にスクリーンを2枚設置。いそいそ準備をするスタッフも全員衣装を着てる。よく見るとそのなかに月野うさぎ仕様のツインテールブロンドウィッグにパンツスーツ、マスク姿のジェネヴィーヴもいる。ジェネは開演後もずっとステージ端に直立不動で立っていました。すごいシュールな光景でした。ときどき身体を揺らして踊ってました。音リハはなし。今か今かと待っていると、ガタイのいいお兄ちゃんが出てきてテントの隣に座ります。とりあえず歓声が起こります。

お兄ちゃんは椅子に座ってラップトップを操作、ここでキラキラな曲をまるまる1曲。多分このひとがDJ DRIVER。その後チルな自然音を聴き乍ら、明るいカリフォルニア(か?)の住宅街をスクリーンで鑑賞。ここまで約15分。テント内から演奏が聴こえてきてまた歓声。まさかこのままずっと箱の中? エイフェックスツイン仕様? とドキドキしていたらステージ側のテントがパタンと倒れ、ピエロが登場。


動画拝借(アップ有難うございます!)、やだ〜ドラマティック〜! てかやっぱセッティングの段階で中にいたんだ。アホやん。

あとは疾走爆走急ブレーキ事故事故事故なバキバキ演奏。スラッシュ〜! ゴア〜! プログレ〜! 悪意の塊〜! 演奏は当然バカうまです。ドチチチチチチチとかドタタタタタタタの連発がブレねーブレねー。映像はゴアゴアゴア。食用肉、人体、内臓、交尾、爆発、あと排泄物もあったかな? のコラージュで、いろいろと丸見えでした。いやーエグい。クリス・カニンガムやウィアードコアばりにエグい。やっぱリチャ(AFX)を思い出しちゃいますね。箱から出てきた辺りはリチャより親切か。映像に使われている素材は肉体=物体の色が強く、劣情を催さない(催した方がいいんだろうか、催してほしいんだろうか)……というより生命賛歌にすら映る。ニクイ…ジンルイ……ミンナシネ…ソシテマタウマレロ……てな感じです。恐ろしいのは、これ多分映像もルイス(仮)がつくってる。KNOWERやソロでもエグい映像使ってますけど、そのエグい部分を煮詰めに煮詰めた感じですね。

てかふたりとも兼任なんですよ。曲ごとに楽器を持ち替えて、じゃなくて同時演奏。ドラムは正確で高速なリズムを刻みつつシンセも弾く。両手塞がってるサックスは、MVで披露してた自身のちんこでキーボードをおさえる。歓声、上がりますね〜。悲鳴かもしれないですね〜。ちなみに映像ではモザイクがかかっていましたが、えーと、あれ、生(言い方)でしたか? 二階席からはハッキリ見えませんでした!

パフパフホーンやオナラのサンプリング、ノイズ、ほんでときどきハッとするような美しいメロディ。聴いてるこちらの情緒も安定しない(笑)、前のめりで聴く。ステージの両サイドではパチンコ屋でよく見るあの……なんていうんだあれ、ヒョロ長いビニール人形(これだ。チューブマン/エアダンサーていうのか)がフワフワぐにゃぐにゃ。曲が終わるとスクリーンに“APPLAUSE”の文字。わーいと拍手。最後は“PLEASE LEAVE”、“THANK YOU FOR YOUR MONEY”。アンコールなど勿論ありません。6時間やったリハとは、導線の確認や、いかにして他の出演者と交流しないか、したとしてもそれは表に出さないか、ルイス(仮)とゲンデル(仮)(サム・ウィルクスとの区別のため姓表記)の痕跡を音と映像のみにする、等の周知だったのかもしれないな……と思う程、厳格に拘ったショウでした。

いやー煙に巻かれたというかおちょくられたというか。それにしても、ルイス(仮)もゲンデル(仮)も、めちゃめちゃ世界を憎んでめちゃめちゃ世界を愛してるのねきっと、としみじみしました。生きるって素晴らしい。ここでふと思い出す。朝会ったおじちゃん、み、観たかな…どう思われたかな……。演奏の凄さは伝わったかと思いますと前向きでいたい。

FRUEのクルーが撮影していたけど、公的には流せないよなー。記録用か。てかFRUE、こんなバンドよく呼んだ(笑)。有難うございます。

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ちなみにルイスとジェネ、KNOWERとしての仕事もして帰ったようです。柳樂さんがインタヴュアー、楽しみ! ジェネは観光というテイだったそうですが、あのinsta大好きなジェネが滞在中一度も日本での様子をアップしなかった。徹底してますねー。そして思う、ジェネも来ていて、ウィルクスもいて、姿は一度も見ませんでしたが(…)ゲンデルもいて、これで先週迄ウィルクスと一緒にツアーで来ていたジェイコブ・マンが帰ってなければKNOWERやれたよなー。ゲリラ的に前日とか当日告知されないかなーとちょっと期待していましたが、それはありませんでした。KNOWERでの来日も待ってます!


偉そうに書いているが思えば10年以上活動してるんですよね…これからも末永くお幸せに……。ちなみにUSBは限定20個だったかな? 販売担当だったらしいバクテリアくんによるとこういう内容だったとか。いやー徹底してる。買えたひとのツイートを探してみたら、オナラ以外の音も入って3分以上のブツもあったらしい。ひょっとして全員違う内容? こんなことに手間暇かける、やはり最高。

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画像がない分はフロアが暗い夜に食べたからです(笑)。LA CASA DI Tetsuo OtaのアマゾンカカオレモンバターチキンはDancyu祭のときあまりの行列に諦めた逸品。FRUEなら食べられるんじゃね? と楽しみにしており、オープンとほぼ同時に並びました。200食限定、じっくり焼き上げるためしばらく待つけれどその価値ありあり、流れてくるバターの香りを胸いっぱいに吸い込み乍ら待つその時間も幸せ。めちゃめちゃおいしかった。
その後転換毎におやつやごはんを買いに出かけ、椅子席で素敵な音楽を聴き乍ら食べるというなんだこの幸せ。いやホントどれも旨かった……これだけのお店を呼んでこれるFRUEのブッキング力よ。

という訳で我々はここでおひらき。オリオン座がくっきり見える夜空を見上げて帰ります。しかしバスでまたもや酔う+目眩発生、駅前で沈没。ご迷惑をおかけしました……酔い止めと目眩止め服んでても全然効かねーじゃねーかどうすりゃいいんだよキエー!


翌朝はケロリ。静岡旅行の仕上げだ! と、県内にしか出店していない憧れのさわやか、初実食。つなぎ殆ど入ってないのでは? な肉肉肉しいおいしい炭火焼きハンバーグ。
朝10時から配布される整理券をもらい、10:45の開店時間と同時に入店しました。てか整理券が出るのがすごい。公式サイトで全店の待ち時間が実況されているのもすごい。人気の程が窺えます。
レアがオススメといわれたのであまり焼かずに食べました。いやあ…肉だった……ウマイウマイ。
静岡県人のみぃ♪さんが「駐車場は県外ナンバーばかり」といっていたけど確かにそうだったかもしれん……会場最寄りの掛川インター店、つま恋リゾートへの道の途中にあるんですよね。FRUE帰りorこれから行くっぽいひとがかなりいた。ルイスコールやサムウィルクスのTシャツ着てるひとの多いこと(笑)。


最後はこちら、自家製ヨーグルトも気になったが甘いものが食べたくて。てかごはんもおいしそうだったな〜。

そして帰りの新幹線でまた酔う(目眩は起こらず)。いやーホント困る。往路は全然平気ってのが意味わからん、疲労が関係してるのか? フェスなんて都市型でない限り僻地でやるから車に乗るの必須じゃん……おいしいもの沢山食べたのに吐きたくない(食い意地)! なんとかしたい!