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2023年07月29日(土)
『FUJI ROCK FESTIVAL '23』2日目 その1

『FUJI ROCK FESTIVAL '23』2日目 その1


2日目(土曜日)に行ってきました。2017年以来、6年ぶりのフジですわ。いやーやっぱ楽しい。そして思い知る地球温暖化と己の老い。

6年ぶりでしたが、2020〜2022年はコロナによる「失われた3年」ともいえるので、体感としては3年ぶりくらい。しかしその「失われた3年」はやはり大きかった。恐らくコロナの影響で、ずっと使っていたホテルが閉館してしまったのです。で、そのホテルがパックに入っていたJR(びゅう)のフジロックプランもなくなってしまった。長年このパックを使っていたので、えーと何から手をつければいいんだ……? とあたふたする。結局フジのチケットは岩盤早売、宿は独自に探し(見つけてくれたポンチさん、予約もろもろ引き受けてくれたジェンヌ有難う)、往復の新幹線はえきねっとでそれぞれとったのですが、こんなに手間暇かかるのね……。

全部ひっくるめての金額はパックより安かったと思う(昨今の物価高を考えると尚更)けど、フジのチケットを買うタイミングとか、希望の時間の新幹線とれなかったらどうしようとか、こまごました気苦労が多かった。この面倒を窓口が引き受けてくれていたのだなと改めてびゅうに感謝したわ……。復活してくれ〜と思うものの、だいたいびゅうの窓口自体がもうないもんなー。対面受付だといろいろ質問出来てよかったのだ。臨時便とかも教えてもらえたし。


出かける前の準備といったらこれ。防水スプレーもかけて万全です。なんだかんだでこれがいちばん使いやすい…パッと出せるし。職人さん、自分が行かない年もずっと作り続けてくれてるんです。今年は久しぶりに参加出来たとのこと。よかった!

そんなこんなで出発です。出かける前の意気込みはGEZAN(全部)→JATAYU(なりゆき)→TESTSET(前半)→Alanis Morissette(全部)→UA(なりゆき)→Cory Wong(無理)→FOO FIGHTERS(全部)→Louis Cole(後半)→長谷川白紙〜松浦俊夫(帰り道)でした。毎回こうやって予定を立てるが、完遂出来たことはただの一度もない。それがフジ。宿に荷物を預けてゴーゴー。予想より早くシャトルバスに乗れました。


そうなのたぬき見たんですよ、初めて! 2匹。家族かな。そんで箱罠な。出発10日程前に苗プリ裏にクマが出たニュースを見たのでうわーシャレにならんと思う。ホントお邪魔しますですよ……。

会場に到着すると早速ウグイスの声、飛び交うトンボ。わーいひさしぶりー! パレスの位置が変わってて早速困惑。あちこちレイアウトが変わっていたけど、来る毎に便利になっていることは間違いない。そうそう、グリーン上手側で立ちションするひとがいなくなっていたのは喜ばしいことでした。見張りのスタッフはいなかったけど、あのエリアに敷物や椅子を置いて観るひとが増えたのでやりづらくなったのかもしれない。これは良い自浄作用。

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■GEZAN with Million Wish Collective(GREEN STAGE)
事前にマヒトくんがいっていた通り、Million Wish Collectiveのステージはこの日が最後。タカさんのバグパイプで幕開け、中盤にはヤクモアくんがアンプによじのぼってディジュリドゥを鳴らす。そしてMWCのクワイア。緑に囲まれたグリーンステージというロケーションでこの音、いやあ、フジだ…フジだわ……。
ハードな演奏とマヒトくん以外のMCのゆるさのギャップがすごい。マヒトくんが「せっかく喋る時間あげたのにいうことそれだけかーい、なんかないんかーい」とツッコんでいたが、感極まって語彙が減ってるという感じでしたよ(特にヤクモアくん)。終わりが近づくことはMWCとのお別れも意味する。あんなに皆笑顔だったのに、だんだん泣き顔が増えてくる。
昨年3月に新宿駅南口で聴いて以来の「東京」。歌詞に出てくる特定の人物の名前が変わっても、“この歌が古くならないこの意味を、教えて、聞かせてよ、想像してよ”。古くならないことは喜ばしいのか、それとも歯痒いことなのか。考えてしまう。「いつまで清志郎に頼ってるんだ」という言葉とともに、引き受ける側になることの怖さと、怖くても引き受けねばならないことを考える。ますます気温の上がる時間帯だったが、背中に冷や汗が流れる思いだった。
我に返ったのは「BODY ODD」、恒例のマイクリレー。メンバーでもないのに律儀に赤いハーフパンツの男が駆け込んでくる。TOSHI-LOWだ! 赤鬼だ! 鬼だ、鬼が来た! とやんややんや。マヒトくんとハグを交わして帰って行きました。赤鬼があちこちに乱入していたことを知ったのはフジから帰宅後。苗場の妖精になったんだね。
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・いまこそ革命のとき! GEZAN大旅団が指し示した未来 GEZAN with Million Wish Collective┃FUJIROCK EXPRESS '23

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奥地へ移動。金曜日から行っている方のツイートで、ボードウォークにテイラーがいるという情報を得ていたので探しに行く。


いました。これ、フジの期間だけ設置されるのかな。それともずっといるの?



ジョーとキヨシロー、ウィルコとシーナ&鮎川さんとアベくんを近くにしてるところににっこり。増えることはあっても減ることはない墓標。ね、歌舞伎座の三階。でも、彼らがこの森にいるんだと思えることは少しうれしい。「なにこれ〜」といいつつ後ろを歩いていた男の子が途中でこの意味に気付いて「わっ、これ、これってそういうことか! うわ泣く〜!」と急に感極まっていた。

オレンジでしばしまったり。しかし暑い。このままでは夜迄もたない気がする。ドラゴンドラに乗ろうぜ〜! もはや避難です。途中アヴァロンでちらっと尾崎裕哉。俊美とトーイもそうだけど、ホント父ちゃんにそっくりよね、声……。そういや尾崎の息子ですって公表して活動する前にスズカツさんの舞台に出たよねえという話などする。

という訳でドラゴンドラ。絶景堪能、気持ちも涼やか。初めて見たとき本物かと思って悲鳴を上げた子グマも相変わらずいましたが、ひっくり返っていた。誰か起こしてあげて……って、そもそもどうやってあんなとこ迄運んだんだ?

到着したDAY DREAMING and SILENT BREEZEではYonYonがスピン中。てか涼しい。快適すぎる。こうなるともう降りたくなくなる。いやそう思っちゃうくらい下は暑かったのだ。いつの間にやらJATAYUは終了、TESTSETはドラゴンドラ復路上空から観ました。音も結構聴こえるのだ。贅沢。